表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

12 結局戻すんかい?!

彼女の家にはお手伝いさんがいる。

彼女が幼少の頃からずっと働いているお手伝いさんである。

ほとんど家族同然。


しかしながら、フェリスは言う。

「今度、お別れしなくちゃいけなくなったのよ。寂しいわ~」


そう、昔からいるお手伝いさんはもう40年以上のお付き合い。

彼女の年齢+20才以上だろうから、当然70歳前後となるわけだ。


自由になりたい。自由にしてあげたい。

そういう理由かは知らないが、お手伝いさんを卒業するということに

なったらしい。


「今度、新しいお手伝いさんを募集したんで私が面接するのよ。

パパが選んだ人が来るんだけど。」

父親をパパと呼びながらフェリスは眼光鋭く言い放った。


こんな金持ち一家のお手伝いができる人ってどんな人だろう。

違った興味が沸きあがる我ら小市民。


数日後、フェリスは息巻いて出社。


「な~によあの女!パパが選んだ女ってムッチリした若い女で、お手伝いとは

思えないようなボディコンで、いったい何を基準に選んだのかしらッ!!」


「で、面接はどうしたの?」と我々。


「数日試したけど、ただパパの趣味で若い女選んだだけよ!

お引取り願ったわッ!」


「即効でクビか。。。で、お手伝いさんどうすんのさ。」


「やっぱり引き戻すしかないわね。あの人じゃないと我が家のことは任せられないわ!」


「また復帰させるのか!」


「しょうがないでしょ!ウチのこと何でもわかってるの彼女しかいないし、

彼女以外は信用できなんだから!」


見事、彼女のわがままで復帰することとなった昔からのお手伝いさん。

きっと一生自由にならないのだろう。

ずっとフェリスの面倒を見るのだろう。なんて気の毒な。。。


数日後、今まで通り

お手伝いさんの作ったお弁当を持参するフェリスであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ