モンスター図鑑 その2
クレアが書いているモンスター図鑑の一部を記したもの。
リューイチが協力しているので、本人が出会ったことがないモンスターについても記されていることがある。追加修正がこまめにされるため、刊行のめどはまったくたっていない。
性格についてはそのモンスターに見られる傾向であって、個体ごとの性格の差はかなりある。
なお、リューイチ進化メモは図鑑には記されていない。
No.14 ワーキャット
<外見>
全体的には人間の少女の姿をしているが、頭には猫の耳があり、腰のあたりから長い尻尾が生えている。
この種のように動物型の耳を生やしているモンスターでも、人間の耳を生やしている。ただし、人間の耳については耳としての機能をはたしておらず、耳の穴は浅く鼓膜などは存在しない。それでも耳が存在するのは、人間の外見になるべく近づけるためと思われる。ただし、モンスター本人は気にしているらしく、耳を隠せる髪型をしていることが多い。
<生息域>
草原、木の密度が低い森林、人里の近くなど
<性格>
我が強く、気まぐれ
<食事>
基本的に肉食だが、時々草や土を少量食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十ニ年~十五年
<寿命>
八十年~百二十年
<生態>
食料を調達できる場所を見つけると、寝床を作成して狭い範囲で活動する。
人間には好意的で、人間との交流を比較的積極的に行う種族の一つ。ただし、狩りをする動物としての本能を持ち、攻撃性も強いため、慎重に接しなければ痛い目を見るだろう。
群れることよりも個で行動することが多く、一人見つけたら仲間が周囲にたくさんいるというようなことは少ない。
No.15 ワーラビット
<外見>
全体的には人間の少女の姿をしているが、頭にはウサギの耳があり、腰のあたりに毛に包まれた丸い尻尾がある。丸く見えるのは毛があるからで、実際にはネズミのように細い尻尾である。
足は二本足で立てるように一見スラっとしているが、太ももは太く筋肉質。
<生息域>
草原、森などで、土のある場所
<性格>
臆病で、身の危険を感じると即座に逃げる
<食事>
雑食性で何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
八年~十年
<寿命>
六十年~八十年
<生態>
動物のウサギは穴を掘って生活をするが、前足が人間のものとなっているため、穴を掘る能力が人間と大差なく、やわらかい土を足で掘って巣穴を作る。
性格は臆病で、常に周囲の気配を優れた聴覚で探り、危険を感じるとすぐ逃げ出す。しかし、追い詰められると筋肉が発達した後ろ足による攻撃をするため、迂闊に近づいて怖がらせないように注意を払う必要がある。
食料とする野菜類を育てるため、知恵を貸してくれる人間に対しては好意的。
彼女たちは危険に敏感で、仲間意識が強い。足を地面に強く踏み鳴らすスタンピングを行う場合、危険が迫っていることを仲間に伝える意味を持つことがあるため周囲に注意を払う必要があるかもしれない。彼女たちが危険の対象としてあなたを指したのかもしれないが。
もっとも、このスタンピングは危険や警戒を意味するだけでなく、強い感情を表すときにも使い、個体によって使う頻度も変わるため、深く考えない方がいいかもしれない。
No.16 ケンタウロス
<外見>
下半身は馬で、上半身は女性の姿をしている。馬の部分は、動物の馬と同じく個体ごとに色は異なるが、茶色からこげ茶色であることが一般的。
<生息域>
草原
<性格>
個体による差異が大きいが、戦士、狩人としての生き方に誇りを抱き、豪快で裏表のない性格をしていることが多い
<食事>
主に草食だが、肉類も食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十五年~十七年
<寿命>
百二十年~百五十年
<生態>
非常に仲間意識が強く、群れをなして集落を築く。農耕、畜産、狩猟など人間とあまり変わらない生活を送る。文化に対しての価値観が人間とは異なるため、生活レベルは人間の方が上に見えるが、それは彼らが強いからこそ生活レベルの発展を必要としなかったことに起因すると思われる。
人間には好意的であり、社会的生活を営み生産活動を行うため、人間との交流が現在でも盛んなモンスターである。
彼らは全員が戦士であり、狩人である。常に己を鍛え、誇らしく生きることを至上とする。そのため、優れた戦士ならば彼らに歓待されるだろう。
ただの馬扱いをされることを何よりも嫌うので不注意な言動は避けること。彼らが背中を許すのは、緊急時を除けば彼らが認めた戦士のみである。
No.17 ハーピー
<外見>
太ももから上半身は人間の女性で、膝から下は鳥の脚。両腕は腕のかわりに翼が生えている。
<生息域>
山岳地帯
<性格>
陽気で人懐っこい
<食事>
肉食。専門にする食料はなく、肉なら何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十一年~十三年
<寿命>
五十年~八十年
<生態>
岩場に巣を作り、集団で生活をしている。
通常は狩り、ひなたぼっこ、睡眠を繰り返す生活だが、リーダーの指針によって文化的な活動を行う群れも確認されている。
体が成熟すると、二、三日に一回無精卵を産むようになる。ハーピーの卵は味、栄養共に高いレベルであり、他種族との交流の際に物々交換として使われることが多い。
個体差があるが、一年に一度産卵期を迎え、その時期に人間の男を誘拐することがあるが、無事産卵を済ませば解放する。
<リューイチ進化メモ>
「翼の先端部分を三本の指」にした。鋭い爪は普段は足の指の中に収納されていて、必要な時に爪を出すことができるようになっている。
No.18 ドリアード
<外見>
長い緑色の髪を持つ少女。外見的には人間の少女と区別はできない。
<生息域>
森林
<性格>
物静か
<食事>
光合成と地中の養分。
<子供から大人になるまでの期間>
八年~十年
<寿命>
数百年~数千年と思われる。
<生態>
植物のモンスターとして代表的な存在。ドリアードの本体は木であり、人間の少女に見えるモンスターは自分の本体である木からは遠く離れることができない。一定以上距離が離れるとその姿が消え、本体の傍に再び現れる。
植物のモンスターの常として自ら移動することができないが、幼木のうちならば植林をすることでその生息地を変えることができる。成体になってからも植林は可能であるが、体への負担が大きくなるため寿命が短くなると言われている。
ドリアードは大人になると、自分の本体に近づいた人間の男性を誘惑し、子供をなす。その誘惑は魔力のこもったもので抵抗できる人間は少ない。ドリアードに誘惑されるとそのまま一生彼女の世界に閉じ込められるという噂話が有名だが、彼女たちが積極的に男性を閉じ込めているわけではなく、男性の方が傍から離れないだけである。
ドリアードの子供は種として生まれ、その種には羽のようなものがついていて風によって遠くに飛ばされる。そして地面に落ちると、急速に成長して小さな幼木となり、そこから約十年かけて成体となる。
ドリアードがいる森には一定の距離ごとにドリアードが存在し、彼女たちは最も近くにいる仲間と会話する能力を備えている。
一説によると、彼女たちがいる森は木々の成長速度が早くなり、実りも多くなるという。
No.19 アルラウネ
<外見>
ラフレシアのような横に広く地面の近くに生えている赤い花から、肌の色が緑色の人間の少女の太ももから上の部分が生えている。
下半身の赤い花は花弁が五枚あり、一枚の大きさがアルラウネの胴体とほぼ同じ大きさがある。赤い花の奥から茎のようなものが数本生えていて、チューリップのような筒状をした花が八本生えている。
赤い花は、ギザギザととげのようなものがついた緑色の肉厚の葉により支えられている。
<生息域>
森林
<性格>
のんびり、穏やか
<食事>
光合成と地中の養分
<子供から大人になるまでの期間>
六年~八年
<寿命>
五十年~七十年
<生態>
森の片隅でひっそりと暮らしている植物のモンスター。その一見派手な姿のため誤解されるが、争いは好まない穏やかな性格をしている。
とても上質な蜜を作り出すため、その蜜を目的に様々な動物が訪れる。そんな動物たちとコミュニケーションを取ることを楽しみにしているらしい。
動けないため、蜜を与えるかわりにハニービーなどから人間の男性を連れてきてもらうなどして子孫を残す。
なお、その葉はアロエと似た性質を持ち、健康や美容のために効果がある。とても再生力が強いため、数時間あれば失った葉を元通り再生することができるが、再生にはエネルギーを消費するためむしりすぎに注意。
<リューイチ進化メモ>
「ひげ根を使って歩ける」ようにした。
No.20 ラミア
<外見>
下半身が蛇、上半身が人間の女性のモンスター。蛇の部分はあくまでも下半身だけであり、鱗も下半身の蛇の部分にしか存在しない。
<生息域>
山岳地帯、洞窟、砂漠など
<性格>
気が強く享楽的
<食事>
雑食だが、動物の生き血を特に好む
<子供から大人になるまでの期間>
十五年~十八年
<寿命>
数百年
<生態>
仲間と共に集落を作って暮らすことが多い。文化レベルは成熟していて、人間のそれと変わらないが、個体数が人間と比べると少ないため生産できるものに限りがある。そのため、魔力の強い彼女たちは人化の魔法により外見を人間と変わらなくすることで、人間として人間と交流をしていることがある。人化の魔法のレベルは高く、高位の魔術師でなければ見破ることができないだろう。
食事は自分たちで色々なものを料理して食べるが、動物の生き血を定期的に取ることが必要。ただし、一度に飲む血の量は少量でいい。
<リューイチ進化メモ>
「鱗の色を本人の希望のものに変えた」。本人の意思で色を変えられればいいのだが、今のところうまくできない。何とかせねば。
No.21 キキーモラ
<外見>
人間の女性のようだが、頭には狼の耳、腰には犬の尻尾が生えている。
<生息域>
主に人間か妖精の家だが、それ以外のモンスターの住処にいることもある
<性格>
真面目、従順
<食事>
雑食だが、肉を好む
<子供から大人になるまでの期間>
十四年~十六年
<寿命>
六十年~八十年
<生態>
家事を生きがいとする妖精。家事をすることが存在意義と自認していて、人間や妖精などの家に住みこんで家事をして暮らしている。
妖精としていくつか魔法を使えるが、魔法を家事に使うことを嫌う。あくまでも自らの体を動かして家事をすることに喜びを感じる。
家事をすべき家を失うと、新たに家事をする場所を探してさまよい歩く。家事の気配には敏感で、家事を必要とする場所へと自然と誘われるように集まる。
No.22 ウィルオーウィスプ
<外見>
外見は人間の少女だが、全身の大きさは成人男性の頭ほど。
<生息域>
森、湖、沼地など
<性格>
いたずら好き、好奇心旺盛
<食事>
花の蜜、やわらかい草など
<子供から大人になるまでの期間>
四年~六年
<寿命>
七十年~九十年
<生態>
全身に青い炎を纏って、夜中に散歩をしながら、いたずらを仕掛けるために人間を探す。その炎の温度は人肌ぐらいで他者に害を与えるものではない。
炎の魔法を使うことができるが、自身の炎の温度を超えることはない。
夜中に森を歩いている時に青い炎、鬼火を見かけたらウィルオーウィスプの可能性がある。鬼火は人間を誘うようにゆっくりとした動きで移動するが、その後をついていくとウィルオーウィスプが仕掛けたいたずらにひっかかることになる。ただし、本質的には人間を好いていて、道に迷った人間を見かけたら、正しい道へと導くこともある。その後にいたずらを仕掛けられる可能性は高いが。
<リューイチ進化メモ>
「金属製の粉を生み出し、魔力を使って炎と燃焼させることで炎に様々な色をつける」能力を与えた。この過程により魔力の使い方に幅ができたため、ある程度高温の炎を扱うこともできるようにいなった。だが、自身の炎を熱くすると火傷するので注意が必要。
No.23 ヴィヴィアン
<外見>
一見すると青い髪を持つ人間の女性だが、背中には水そのもののような流動する青く透明な蝶の羽のようなものが生えている。
<生息域>
湖
<性格>
理知的、世話焼き
<食事>
何でも食べるが、生命の維持には綺麗な水があれば十分
<子供から大人になるまでの期間>
十二年~十四年
<寿命>
数百年
<生態>
妖精は自然に存在する魔力と深い関わりがあるモンスターであり、ヴィヴィアンはその中でも湖というある種閉じていながらも生命が豊富に存在する場所で誕生したと言われている。そのため、生まれながらに強い魔力を有している。
大体の場合、自分が生まれた湖に住み、成長して魔力が強くなるにしたがって魔力で作り出す住居のランクが上がっていく。最初は小さな納屋程度のものだった住居が、一人前のヴィヴィアンになる頃には立派な家となり、特に力の強いヴィヴィアンともなると館と言っていい規模になる。
普段は住居に引きこもり、それぞれの趣味を探求しているが、人間の姿をとって人間と交流をすることもある。中には高名な魔術師として名の知られている者もいるが、彼女の正体を知る人間は数えるほどしかいない。
住居の周辺に住むモンスターには優しく、特に妖精に対しては面倒見がいい。
No.24 ヴィルデ・フラウ
<外見>
人間の女性と見分けがつかないが、長身であることが多い。
<生息域>
荒野、山岳地帯など
<性格>
実直、陽気、子供好き
<食事>
何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十一年~十三年
<寿命>
八十年~百年
<生態>
「荒野の女」という簡素な名の妖精。妖精とは思えないほど人間と変わらない外見をしている。身体能力に優れているため、戦士としての腕を鍛えていることが多く、魔法を得意とする者は少ない。ただ、魔法の中でも難易度の高い空間に干渉する魔法の才があり、妖精界の門を守護する妖精は、多くの場合ヴィルデ・フラウが担う。
戦士として日々鍛えているため、がさつと言われることもあるが、母性本能が強く、人間の子供を見るとつい声をかけたり見守ることがある。子供を虐待する親を見ると、その子供を保護するために妖精界へと連れて行くことがあり、人間の間では子供を拐かす妖精としての伝承もあるが、その親が心から悔いて許しを乞えば一度だけ子供を返すが、もし再び虐待があったら二度とその子供は親の元には戻らないだろう。
No.25 フェアリー
<外見>
外見は人間の少女だが、その大きさは成人男性の手のひらほどから頭ほどで、背中から蝶の羽が生えている。
<生息域>
草原、森
<性格>
いたずら好き、好奇心旺盛、陽気
<食事>
花の蜜、やわらかい草など
<子供から大人になるまでの期間>
三年~五年
<寿命>
六十年~八十年
<生態>
妖精といえばフェアリーと言われるほど、人間にとっての妖精のイメージを体現している。
仲間と一緒に行動し、常に面白そうなことを探しながら遊んでいる。人間を見つけるといたずらを仕掛けるが、害のあるいたずらはしないのでいたずらと気づかれないことも少なくない。
とにかく明るく、常に笑顔で、フェアリーがいる場所では笑い声が絶えない。
魔法は不得手だが、羽から微かに生まれる鱗粉には生物の傷を癒やす力があり、多数のフェアリーが力を合わせると大きな傷も傷痕一つなく治るが、その鱗粉の効果はフェアリー本人の想いに大きく影響される。
No.26 スプライト
<外見>
外見は人間の少女だが、その体を纏うように常に微かな風が吹いている。
<生息域>
さまざま
<性格>
気まぐれ、陽気
<食事>
何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
八年~十年
<寿命>
八十年~百二十年
<生態>
風と深い関係がある妖精で、風がよく通る場所に出現することが多い。大気に満ちる魔力を身に宿し、風を操る魔法を得意とする。特に力の強い個体になると、魔力による放電を起こすことも可能となる。
普段は他の妖精たちと歌ったり踊ったりして楽しく暮らしているが、いざという時は弓矢を持って戦う戦士としての一面も見せる。もっとも、今の平和な時代では戦闘が起こることはほぼないので、鍛えた弓の腕を見せる機会はほとんどない。
非常に気まぐれで、一箇所に定住することは稀である。その分世界の様々なものを見てきているため、出会うことができたら面白い話を聞かせてくれるだろう。
他の妖精と同じく人間には好意的だが、惚れやすい上に入れ込む性格で、一度見初められたら付きまとわれることは覚悟しないといけない。
No.27 フェイ
<外見>
外見は人間の少女で見分けがつかない。
<生息域>
草原、森など
<性格>
物静か、寡黙
<食事>
何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
八年~十年
<寿命>
百二十年~百五十年
<生態>
妖精の中でも生まれつき強い魔力を宿す。その祖となる存在は、多くの場合は妖精というよりも魔族に近かったという伝承があるが、正確なことは分からない。
妖精の中では珍しく物静かであり、魔法を極めるために常に研究をしている。個体によって得意とする魔法が異なり、得意とする系統の魔法以外はうまく扱えないことが多い。
集団で生活をすることを好む妖精としては例外的に一人でいることを好む。非常に照れ屋で、ローブを纏って顔を隠していることが多い。その姿を目撃されていつしか人間からは魔女と呼ばれるようになった。本人たちはそのことが不満のようだが、そう主張すること自体恥ずかしがっている。
No.28 ブラックドッグ
<外見>
ビキニの褐色少女に犬の尻尾、頭に大きな犬の耳が生えている。興奮すると瞳が真紅に輝くのが特徴。
<生息域>
街道や交差点のある場所
<性格>
直情的、単純
<食事>
何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十二年~十四年
<寿命>
八十年~百年
<生態>
夜行性で、日が落ちると道を元気よく走りだす妖精。脚力は強く走る速度は相当なものだが、まっすぐしか走ることができない。曲がるときには、一度完全に止まる必要がある。
一度気になったものに対してはしつこくつきまとうため、もしブラックドッグを見かけても声をかけない方がいい。一度声をかけたが最後、彼女が満足するまで遊びの相手をさせられるだろう。ブラックドッグの遊びは主に追いかけっこであり、彼女自身は危害を加える気はなくても、体当たりをされて重傷を負った例は少なくない。
また、ドラゴンのように口から炎のブレスを吐く能力があるが、普通の魔法を使うのはあまり得意ではない。
No.29 ティターニア
<外見>
個体による
<生息域>
妖精界
<性格>
個体による
<食事>
個体による
<子供から大人になるまでの期間>
個体による
<寿命>
個体による
<生態>
妖精たちの中でも特に魔力が強い妖精は、自然が多い場所に蓄積される魔力を利用することで地上とは異なる世界を生み出すことができる。そうした世界を妖精界と呼び、その妖精界を生み出すことに成功した妖精は、その妖精界を統べる女王としてティターニアと呼ばれるようになる。
妖精界がいくつあるのかは確認されていない。ティターニアは己が管理する妖精界にしか興味がないことが多く、横の連携はとれていないようだ。なお、筆者が実際に行った妖精界では、フェアリーがティターニアとなっていた。
妖精界はティターニアが創ったものであるため、妖精界においてのティターニアは元の世界とは比較にならない力を振るうことができる。
No.30 ソール
<外見>
人間の女性と見分けがつかない。
<生息域>
不明
<性格>
研究熱心、温厚
<食事>
何でも食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十六年~十八年
<寿命>
数百年
<生態>
特殊な錬金術に長け、人工的な太陽を創り、ソラウスにひかせた馬車によってその太陽を運ぶ種族。彼女たちの集落がどこにあるかは不明で、太陽の製法も不明である。太陽の恩恵の届かない場所に太陽の光と熱を届ける御者を自らの役割としているが、彼女たちと連絡を取るのは困難な上に、それなりの報酬も必要とする。
彼女たちには不明な点が多く、目撃例も非常に少ないが、皆が錬金術の研究に熱心で、より性能のいい太陽を創ることに心血を注いでいる。
No.31 ソラウス
<外見>
外見だけだとケンタウロスとあまり変わらないが、赤毛と真紅の瞳をしていて、髪は微かに燃えていて火花を放っている。
<生息域>
不明。ソールと共にいることがほとんど
<性格>
真面目
<食事>
主に草食だが、肉類も食べる
<子供から大人になるまでの期間>
十五年~十七年
<寿命>
百五十年~百八十年
<生態>
ソールが創った太陽を運ぶ馬車を引くモンスター。翼を持たないが、その蹄は天を駆けることができる。
ケンタウロスと同じく弓の腕は高く、彼女たちだけで集落を作ることも可能と思われるが、太陽の馬車をひくことに誇りを感じているため、ソールの相方としてソールとともに暮らしている。
太陽の馬車は四人のソラウスによってひくのが伝統であるため、一人のソールに四人のソラウスがついているのが常であるが、全てのソラウスが太陽の馬車をひけるわけではなく、厳しい試験を突破したものだけが太陽の馬車をひく栄誉を与えられる。それ以外のソラウスは、ソールの集落で狩猟、畜産、警備などの仕事を与えられる。極稀に、そうした仕事に嫌気がさして出奔するソラウスがいて、そうしたソラウスをはぐれソラウスと呼ぶ。
No.32 スコル
<外見>
外見は人間の少女だが、狼の尻尾と耳が生えている。
<生息域>
火山地帯
<性格>
活発、素直
<食事>
炎、溶岩など温度が極めて高いもの
<子供から大人になるまでの期間>
十年~十二年
<寿命>
数百年
<生態>
火山地帯に生息し、流れ出る溶岩を食料にしているが、詳しい生態は不明。
体躯は小さいが、怪力で、防御力も高い上に、空を駆けることができる。狩猟本能が強いため、逃げるものに対して非常に敏感であり、一度狩猟本能に火がつくとそれを捕まえるまで一心不乱に追いかける性質を持つ。
No.33 ノーライフクイーン
<外見>
長い金髪と金色の瞳と病的に白い肌が特徴で、背中に黒いコウモリのような羽が生えている少女。
<生息域>
魔界
<性格>
傲岸不遜
<食事>
何でも食べるが、生物の生き血を好む
<子供から大人になるまでの期間>
不明
<寿命>
不明
<生態>
モンスターではなく魔族である。
魔族の中でも魔力の強いヴァンパイアの始祖に当たる存在で、男ならノーライフキング、女ならノーライフクイーンと呼ばれる。その魔力は極めて高く、不老不死とも伝えられる。
高度な魔法をいくつも使いこなせるほか、狼や蝙蝠に変身する能力、体を霧へと変える能力、魅了や麻痺の魔眼などの能力を有する。また、血を吸われた者を忠実な下僕へと変えることができるだけでなく、特別な儀式を行うことにより、ただの下僕ではなく、伴侶、パートナーとして強大な魔力を分け与えることができると伝えられる。
ただし、吸血鬼の例にもれず太陽の光に弱い。彼女たちのような最上位の吸血鬼でも、太陽の光を浴びると体が少しずつ灰になり、その恐るべき能力も本来の一割ほどの力しか振るえなくなる。




