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第九話 ギルド試験の前に…
玄孫の発言の前の”」”は、第五話からつづくおじいちゃんの発言を意味するものです。よろしくお願いします。
「まじかよ。」
そうつぶやくのも仕方がないかもしれない。
簡単にいえば、勝負がほぼ決まったといえばいいかもしれない。
なぜなら、ケルベロスの足が切れて、草原に転がっているからである。
こうなったら、ケルベロスは、寝転がった状態で戦うしかない。
もちろん、自己再生や空中に飛ぶことはできないのだから。
「さて、五打撃目は、しっかり倒しますか。」
もう、この後どうなったかはいう必要はないだろう。四本の足からと胴体からのドロップアイテムをしっかり収納し、
「それでは、行ってきます。」
看守の人たちは、口を開けてただ眺めるだけであった。」
「へぇ~、おばあちゃんに会う前からおじいちゃんってそんなにも強かったんだ。
おばあちゃんとは、この初探索で会ったの?」
「それは、この後のお楽しみ」
ゴォーンゴォーン
「おっと、もうこんな時間ではないか。
朝食は遅れていったからには、夕食も遅れるわけにはいかないよ。
それでは、行こうか。」
「うん。」