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第七話 実力
「その調子なら、今からでも大丈夫だよね。
他の看守の人に一時的に変わってもらうから少し待っていてね。」
しばらくして…
ぞろぞろと数人の看守の人が出てきた。
「こいつがギルド試験を免除してほしいと言っている人ですかい。」
「彼は確か、そこら辺の魔物を倒していたね。俺たち数人が苦労して倒せるような魔物を倒しているのを遠視で見たときは、とても驚いたなぁ。」
「本当かよ。そんな奴がまだギルドなどに入らず、冒険者かよ…
部隊長が戦っても、実力が測れないじゃないのか。」
「おいおい、今の話は本当か?
それなら、内容を変えなければならないじゃないか…。
どうしようか…」
「看守さん、戦うのではなかったのですか?
それが、一番簡単ではないのですか。
こっちも簡単ですし。
他では、時間がかかってしまうし…」
「確か、お前、魔法をかけたものが何をしているのかを知るスキル持っていたよな」
「隊長、一日だけならかけることができます。」
「わかった。」