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第三話 玄孫の突っ込み
「え、おじいちゃん、昔、おばあちゃんが毎日、夜、私のところに来ていたこと知らないの?その時に、私におばあちゃんがおじいちゃんに出会うまでの、おじいちゃんのお話をしてくれたんだよ!!」
妻が、玄孫のところに行っていたのは知っていたのだが…。
まさか、子守歌代わりに私の話を…。
ちょっと待て、自分は、妻に話したことがないぞ…。
自分の過去を知ることに興味を持って
「ねぇ、おじいちゃん、早く話して!!」
「おっと、ギルド入会の話だったな。
こっちに来て、4か月。まだまだ暑い時期だった。
朝を起きては町の外に行き、魔物をたくさん倒して、夕方になると町に帰ってくるという生活をしていた。
魔物を倒して得るドロップアイテムは、宿屋の店主に宿泊費や食費の代わりに渡していた。しかしながら、町の近くでは、レベルが上がらなくなった。
そこで、自分は、数日かかるという試験なしでギルドが管理しているダンジョンに入ろうと思って、直談判のためダンジョンに行ったのさ。