表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら大嫌いで大好きな悪魔  作者: ひょく
1章 夜明けを待つ鳥に、祝福のフィナーレを
14/15

9 二人きり

一番前にメイナ、その後ろに俺、さらにその後ろにクロ。

手を繋いで進んでいる。


「一応言っとくけどできるだけ小さい声でしゃべってよ。

完全に遮断はできないから。」

メイナが小声でそう言う。


建物の中は順調に進んでいった。

もうすぐで階段といったとこだろうか。

メイナが階段の前で足を止める。


「この階段、音が鳴りやすく作られてるの。そっと歩いてね。」


「浮遊すればいい。」

俺はメイナの手を強く掴み、そのまま浮遊した。

クロもそれに続くように浮遊。

階段を登り、すぐに4階についた。


次の階段は大きな門があって進めなさそうだ。


「この手のやつ苦手なんだよなー。」

そう言って門のドアノブを回し始める。


右、左、右。

「これは違うかー。」

左、左、右。

「これも違うかー。」

晴れやかな顔でメイナが振り返る。


「よし、諦めよう!」


「えっちょっと待てよ。諦めるのさすがに早すぎないか?」


「だって、これ以上間違えたら警報が鳴るかもじゃん。

そんな事起こったらADSの人が殺しに来るからね。

そんなリスク犯してらんなーい。」

メイナに手を引っ張られる。

クロは、微動だにしない。


「こんな扉、壊しちゃえばいいのに。」


「は?何いってんの。そんなことしたら余計に事が揉めちゃうじゃん。」


「二人ともストップ。じゃあ外から入るのはどう?

窓から入ろうとする人用の装置なんてないだろう?」


「確かに!それは盲点だった。じゃあ一旦戻ろっか。

それにしてもレイ、頭いいねー。」

そう言って階段を降りようとする。


「僕とレイは4階の窓から行く。そっちは2階行ってろ。」

そう言ってレイとメイナの手を引き剥がした。


メイナは「えっ」といった顔をする。


「合理的な選択肢だろ?わざわざ一階に行って外に出るより時短だ。

じゃっ行こ、レイ。」

そう言って二手に分かれた。



階段を降りる途中、ふと上を見上げる。

(クロとレイ、二人きりで大丈夫かな?...

クロとか価値観狂いまくりだし...

強いらしいしなんとかなるか。それより自分の心配しなくっちゃ。)





4階の部屋、窓というより、鉄格子がついている。

どの部屋もそうらしい。


(切るの時間かかりそうだな...)

ナイフを取り出して鉄格子を切る。

(うん、やっぱり固くて切れない。)


「レイ、貸して?」

クロに手渡す。

流れるような手さばきですべての鉄格子を切ってしまった。

まるで豆腐でも切るかのように、鉄格子はあっさりと切断された。


人一人が通り抜けられるほどの隙間ができる。

クロに続いて、俺も順番に通り抜ける。

そのまま浮遊して上まで上がった。


五階も殆どの部屋が鉄格子のようだ。

その中で、一つだけ鉄格子のない部屋があった。

遠目だが、明らかに、他とは違う。

太陽光が反射して輝いてる。ガラスだろうか。


「クロ。あっちから入ろう。」

そのまま向こうへ進む。

カーテンで締められていて中が覗けない。


(中に誰かいるかもしれないが...

他と違って綺麗な部屋なんだろう。てことは偉い人の部屋かもしれない。

なら、ここから探した方が手っ取り早いが...)


「何迷ってるの?レイ」


「ああ...えっと。」


クロはニコリと笑う。

「入りたいなら入っちゃえばいいんだよ。

大丈夫。どうせ兵士を呼ぶのは手動なんだから。

何かされる前に抑え込んじゃえばいい。」


「分かった...」

クロが窓を勢いよく蹴る。

パリンッと大きな音を立ててガラスが飛び散った。

外からの風でカーテンが開かれる。



「えっ?」

目の前で人が死んでいる、

真っ赤に染まって。


何かの仮面を付けたやつは赤く染まった刀を手に握り締めていた。

目は見えないはずなのに、そいつと目があったような感じがした。


風でカーテンがなびく。

部屋の様子が見えなくなった。

一瞬の出来事、

だったはずなのにそいつは忽然と姿を消していた。


そいつはいないけど、遺体は確かにある。

その遺体には首輪がつけられていた...

その首輪にフェニーという文字が刻まれていた。


さっき聞いた話だと相当強いはずだが...

フェニーの指は何かの赤いボタンの手前にあった。

兵士を呼ぼうとしてたのか...?


「レイ。なんかこれ、色々書いてる。」


クロから手渡された書類、武器の設計図のようだ。

メイナの言ってた通り武器を作る専門の人なのだろう。


ゔっぁ...

小さな声が後ろから聞こえた。

振り返る。フェニーはまだ生きていたらしい。


「大丈夫か?」

フェニーは恐る恐る俺に手を延ばす。


指が歪み銃口のようなものに変化した。

「レイ!」

バンッという音と同時に床に倒れこんだ。

クロが庇ってくれたようだ。フェニーは、それきり動くことはなかった。

ここからエピソードタイトルつけないと思う。

いいの思いついたらつけるかも

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ