7【謁見を受け入れる】
『そなた、所属と名を教えてくれ』
嫌な予感で、心臓がうるさい。それを精神力で押さえつけて言葉を出す。
「自分は、銀河パトロールの特別単独活動隊員の、名前は ダン と言います。普段は太陽系という地域をメインで担当していまして、今回はたまたま通りがかったのです」
私はチャラいアーマーを操縦していた本人だというその男を見て、はっきりと動揺していた。
・・・ダン まさかの
それは平日いつも私の後ろの席に座っている木村 暖 だったのだ。
周りはこの星の重鎮が居並ぶ中、体格は良いが、こう見ると何とも幼い顔立ちだな。まあ中三だしな。私もマスクを取ったら童顔だし。
なんで中三のガキが銀河パトロールの隊員なんだよ。
さっきから口をついで出そうになる言葉を飲み込んでいる。
だってそれを言ってしまったら、なんで私が中三なのに銀河の彼方で魔王やってんのだとブーメランが返ってきそうなので言わないけど。
気を取り直して、言葉を発する。コホン
『我らの恒星系を銀河パトロールに守ってくれと頼むことは出来ないだろうか。我々は常に、ぎりぎりで防衛をしているのだ。あの羽虫の元を叩くところまで割く予算や人員、エネルギーなどが不足しているのだ』
「私たちは基本、銀河連合体組合に加入している星を中心にパトロールしています。加入していただければ、定期的なパトロール派遣するよう手配することが可能です。ただ、いきなりですので、まずは中央の機関から説明担当の者が来るようにいたします」
『わかった、それではそのように頼む』
「え?本当にいいのですか?」
『よい、別に我らは鎖国をしているわけではない』
「鎖国て・・・」
『かまわぬだろう?シャドー ロー』
ローもちょっと動揺している。普段は理事長をしている学校の私の近くにいる生徒の顔だからな。
「はっ」
でもローは普段理事長をしている時は眼鏡をして、野暮ったい背広を着ているからな。今とは全然印象が違うはずだ。
「では、二週間後の月曜日に担当が来ますので、宜しくお願いします。それまではパトロールを派遣いたしましょう」
そうして、ダンは敬礼をし部屋を出て行った。
「ローも知らなかったの?」
「はい、彼は確かに、日本人で、家族とともに学園の近くに住んでいるはずだったのですが」
「この調子じゃ地球の人たちもどれだけ地球人じゃない人がいるか分からないわね」
私はプライベートエリアのソファーに凭れながらため息をつく。
そう言えば、アメリカが宇宙人だらけになっているっていう映画が何作もあったような。
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