4【放課後の活動】
授業が終わった。私は屋上へ向かう。
学校の屋上は、昔自殺しかけた人が居たらしく封鎖されていると言われていて、職員は封鎖されたままだと信じて放置しているが、以前から実は鍵が壊れていて、開ける事が出来る。
今日は火曜日の放課後。そろそろ土日の疲れから解放されたい。
私は屋上の真ん中で立ち、故郷を思って祈るようなポーズを取り、学校とその近くの森や山から、この星では誰も利用しない魔力を取り込む。
自分自身の容量の半分ほどが満たされると、足の踏ん張りがきかなくなって、気が付けば少し浮いていることが分かる。でもどうせ誰も来ないから構わないわ。
目をつぶってどんどん地球のエネルギーを取り込む。
この星の人は何でこれを活用できないのかしら、って思ったんだけど、そもそも生体構造が違うので無理なんだそうだ。この星を活用することを記された、我が家の当主だけが引き継ぐ古文書に記されていた。
目がちかちかしてきた。限界ね。
でも、満タン。今なら小惑星ぐらいならげんこつで破壊できそうな気がする。
「ノア様、お加減はどうですか」
「校長先生、私は黒石です」
「失礼しました黒石君」
「はい」
私は理事長室でも昼寝をしている。今は十六時。今週の授業が終わり、お迎えを待っている。
理事長室は窓が小さくて、校長室の裏にある。ここで私みたいな女子生徒を連れ込んで何をしているかというと。私の帰宅を待っている。
理事長が入ってきたのが気配で分かる。
「黒石君。来週までは大丈夫そうですよ」
「校長先生。もう金曜日だわ、少し気になるから」
そう言って、機械を装着している腕を持ち上げるとその手を理事長がつかむ。
ヴン・・・パシュ
私たちは居るべき星に帰った。




