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日常

ゴブリンとの戦闘がおわり俺は妹(仮)と小屋に戻っていた。

その道中には最初に会った時と違い、色々と話してくれる彼女がいた。

この地域のこと、近くの街のこと、小屋をかしてくれている友達のこと、育ててくれた両親のことなどたくさんのことを話してくれた。

話している内にこの子は人と話をするのが好きなんだなと分かってきた。

特に友達のことを話す時は少し口調が柔らかくなったりした。

そこで出てくる友達は小屋をかしてくれた友達のことが多くて中が良さそうで何よりだったのだが、

「ルークって凄いんですよ!街で1番のお金持ちの家の息子で、頭もよく魔物もいっぱい倒しています。周りの女の子にも人気の男の子です。」

そう、小屋をかしてくれていたのは男子だったのだ。

いくら仮の妹だからって妹という存在の好きな俺からしたら大問題だ。

この男子との関係に口を出そうという気持ちを抑えつつ俺は話を続けた。

「いちおう俺もさっきゴブリン倒したんだけど」

「兄さんが倒したのとはレベルが違います。ゴブリン一体なら新米の冒険者1人でも簡単に倒せます」

少しルークという男子に対抗しようとしたがまったくの失敗で終わった。

まぁ、こんな話をしながら歩いていると小屋に戻ってきた。

彼女が小屋の扉を開けたのでそれに続き入ると子供の頃から好きな料理の匂いがした。

カレーだ。

でも、ここには誰もいないはずだからあるはずないと思ったが調理台の方から背の小さい40過ぎくらいの男性が1人出てきて話しかけてきた。

「やぁ、君が明日香の言っていた子か、君が明日香の兄さんらしいじゃないか」

いや、自分は明日香の兄さんじゃないと言おうとしたがカレーをのせた皿を手に持った彼女が来たので話をやめてカレーを食べることにした。

人と食事をするのは久々なことで俺は喋ることも出来ずこの男性が誰なのかも聞けずにいた。

そのまま食べ終わり皿を片付けている時に明日香に男性のことを聞くことにした。

「ねぇ、あの男の人誰?」

単刀直入に聞いてみると

「えっ、まだはなしていませんでしたか、えっと、あの人が私のお父さんです」

明日香が説明すると男性が軽く会釈してきた。

「お父さんはちょくちょくここに顔を出してくれているんです」

「へぇー、いいお父さんだね」

「えぇ、優しい人ですよ」

そんな話をしつつ片付けを終えた俺は明日香のお父さんに明日香の言葉について聞いてみた。

「あの、明日香が言っていたんですが明日香が俺の妹ってどういうことですか?」

俺がそう質問すると難しい顔をして、

「うーん、そのことは明日香から直接聞いて欲しいかな」

そう言って明日香のお父さんはこの話は終わりとばかりに席をたち家を出ていくことにした。

「明日香、今日はこれで帰るからな。体には気をつけてな」

「お父さんもう帰るんですか?もう少し居ればいいのに」

「いや、今日は帰るよ。今日は兄弟で話でもすればいいさ」

そう言って帰って行った。

こう言われたので俺と明日香は今日のことと明日から何をするかを話した。


これで俺の一日は終わった。

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