表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アニメ

鉄血のオルフェンズ

作者: とびうお君

 受ける受けないPTもらえる評価してもらえる。そういうの意識してやってる時もあるけど、そうじゃない時もある。正直言えば読んでもらいたいし、PTも欲しい。だがどうも傾向を見てるとちょっと前のアニメは全く興味を無くしてしまってる気がする。そりゃそうじゃない人もいる。だがそうなると多分数が減ってしまうんだ。減ったしまった数の中から評価してもらうのはさらに大変になる。


 そいつは無理だと思う。で、やっぱりそれでもそういう目的を一切捨ててやるべきだと思う。結局こういった基礎的な作品感想が創作論を磨いていくんだと思う。何より文章にする事で言語化する訓練になる。折角書いたならやっぱ多くの人に見てもらいたいので一応エッセイにしたい。


 まずもうガンダム見たくないなってのが正直な感想。なんと言うかルパンでもコナン(最近アムロの声優のキャラで人気らしいね)でもそうだけど、古いアニメのファンがいつまでも追いかけてつまらないと思ってるのに新作を見て文句を言う流れが常態化してる。なんだろうなこの馬鹿馬鹿しさ。


 これが害悪だと思うのは、これこそが漫画の実写化の根本にあるものなんだ。映画は先払いなので、どんだけつまらなくても問題が無い。ようは見たくなる動機さえ創れば良い。コンナ事繰り返してたらいつか見なくなるのでは?これがそうでもないんだ。いつまでたっても、オールドファンの文句を良いながら新作を見る行事がなくならないとの同じでこれがなくならないんだ。


 私はいち早く富野ガンダム以外と距離を置いた。ヒットメーカー日野さんがやると言うので興味が湧いて、つい関わってしまったAGEからついつい見てしまっている。そのAGEの流れでつい富野ならとGレコを見て激しい後悔…。だがそこで悪い意味で富野だから面白くなかったんじゃないか?と思ってしまったんだ。それでつい鉄血も見てしまった。本当に後悔している。


 いやー富野ガンダムは面白かったのに何故富野は駄目だとなるのか?これ多分加齢。キングゲイナーに騙された。あれは本当に上手く富野の悪さが出なかった。あの人そもそも昔から何が言いたいか?分かりにくい部分があるんだ。んで、若い頃はまだそれが抑えられていた。どうみてもこれ年齢による知性の低下だよなって思う部分。


 それと言うのもその前にダンバインの続編みたいのがあって、私実はダンバイン見た事が無いのに見てしまった。まあストーリー的続編じゃないと知っていたからなんだけど、ここでもかなり混濁したストーリー運びになってる。それが悪化したのがGレコになる。もう富野は終ったと思った。だがここで何故つまらないのか?分かってしまったのが不味かった。


 じゃ富野じゃないなら期待できるかも?いやーええーっとね、もうあなたガンダムつまらないだと思うよ?うん多分そう。刺激が無くて飽きてるんだよな。その大前提をこれで忘れてしまっていた。もうね文句良いながら見るの止めた方が良いよ。皆に薦めたい。なろうテンプレとは違うんだよ。一部じゃなくて大半が、本当に文句言いながら見てるんだよ。


 酷いときになるとこの文句の共有が楽しいコミュニュケーションになってしまうのがある。不快感の共有。ルパンもそうだが、なんともガノタってのは嫌な集団だ。


 そうは言いつつ、私は鉄血ってそれほど酷くなかったと思ってる。その点はきちんと擁護したい。AGEと鉄血の最大の違いは、AEGはスタートがかなりつまらない。何故か?が明白で、3世代構成って構造になってて、ストーリー的に3世代が絡む最終段階に盛り上がるように出来てる。それまでイマイチストーリー的にピークを作れてない。


 その3世代目もなんだか最後グダグダになってしまう。3世代揃ってキャラが絡み始める時は本当に面白かった。だが私はずっと言ってるが、スタートこそが大事で、終盤面白くなってきたなんてかなりどうでも良いんだ。手遅れ。何故か?と言うと、視聴意欲ってのは、継続して保たれるほうが大事で、これを切らしてしまうと元に戻らないんだ。


 命と似てると思う。同じ物質でも、死んだと生きてるは全く違う。そういう良く分からない本当に大事なものが消えてしまうんだ。理性的にはこれそこそこ楽しめるなと思いつつも、どうもイマイチ盛り上がらない。一端切れてしまった気持ちは完全には復活し無い。それで鉄血見たらまず第一話がすごく良かった。


 鉄血の最高点は第1話だと思う。これはかなり満場一致になるかと。脚本の岡田さんがそういう特長がある。ただバトルが盛り上がったので、この上手さは監督の長井監督の手柄だと思う。ここから悪化ばかりか?ならそうでもない。この作品間を空けて2期が決定した。そのため嫌なら2期見ない。


 2期迷わず見た。任侠ガンダム。実に分かり易い娯楽性としてヤクザ映画のような愚連隊のような若者のなりあがりストーリーとして上手く乗せてあった。これまでのガンダムの様な難解さとかテーマ性のようなものじゃなくて、シンプルな面白さでガンダムを再構成した。私はベタ褒めぐらいこの手腕を上手いと思っていた。


 文句もあるだろう、ガンダムがやすっぽいVシネマみたいになってしまったんだから。でも、ただのヤクザ映画と違って、宇宙を舞台とした大きな治安組織間の争いに巻き込まれていくって流れがしっかりしてて、そこに上手く小さな集団としての役割を絡めてあった。シンプルさとそれだけじゃない上手さが絡み合っていた。


 何故ベタ褒めか?と言うと、多くのこの手の作品は過去の踏襲をして失敗するケースが多いがさらに失敗するのが、過去を打ち破ろうとしたケースがさらに失敗するから。その点これは凝った事をしてなくて、シンプルなやり方で打ち破ろうとしたのが良かった。単純だから相性がよかった。この手のケースで失敗が多いのは凝った事をしようとして元の世界観と食いあわせのようになるから。


 何故そうなりやすいのか?と言うと名作の看板に負けてしまうからだ。むしろ無神経ぐらい無視した安っぽさが合っていた。


 ただそれとは別に問題点も多かった。長井監督のビーム兵器禁止の方向性が、宇宙の戦闘の見栄えを悪くしていた。火星での地上戦では光っていたこのスタイルが、宇宙に出ると暗黒空間の中ではとにかく見栄えが悪かった。重力の無いロボット肉弾戦も、それを支える遠距離砲撃が冴えないので、重力感の無さが泥臭い戦い方に合ってなかった。


 次に脚本の岡田さん、この人SF絶対向いてない。ガンダムがSFか?と言うとなんとも言えないけど、現実とは違う設定的世界観と社会をどうも意欲的に描かない。描けないのじゃない、描く楽しさを全く感じない。すぐに身近なキャラを中心とした話しに移ってしまう。辛うじて他の脚本が参加してるのでなんとかなってる形になってるが、正直シリーズ構成をしてるので、こういう描写の雑さがそういった作品に慣れた人間としてはかなり物足りなく感じてしまう。


 能力より意欲を全く感じないので、この人こういうタイプの作品を描くのはまるでむいてないと思う。1期からすでに不満はあったが、それでも2期見たいとは思うレベルの視聴意欲はあった。


 1話の手柄は多分長い監督だが、終わりが悪い岡田脚本、って言葉私はあまり気にしてなかったが、これは本当に最悪だった。私は徹底したスタート重視で終りが多少悪いだけじゃそこまで言わない。その私がこれはすべてをぶち壊すほど酷いとなった。


 冷静に考えられる人だけに考えて欲しいのだが、そこまでの鉄血は賛否両論程度だったと思うが、バアル登場からのちと過ぎた流れから明らかにこれゴミだと思う人が増えた。私もそこなんだ。バアル登場自体はかなり盛り上がった。この後のラストまでのゴミさはもう何も言えない。


 最後の数話で全体がゴミだとはっきり感じた。それほど酷かったんだ。逆にここまで見たから我慢できなかったのもある。何が駄目だったのか?正直分からないほど感情的にぶち壊しになってしまった。敢えてそこで冷静になって考えると、多分マクギリスというキャラのこのラストに結びつける部分が最大の鉄血のガンだと思う。


 多分初期の頃からこういう目的があったんだろう。だがそれが分からなかった。振り返ると言動で分かるが、最初からこのキャラはゴミを抱えていた。それが分からなかったんだ。何もかもがぶち壊しになってからの展開がまた酷い…。最も有名なのはオルガイツカだろう。ワンパターンとも言える銃による暗殺による死亡。


 多分長井監督だと思うが、こじらせた信念は本当につまらない。ビーム兵器禁止も駄目だったし。ちゃんとアニメとして面白いってのを意識してこういった哲学は創るべきなんだ。ロボットものでロボット戦で死なないで銃でばかり殺されたしらけてしまう。これ名前忘れてしまった、声優日笠さんのキャラが死んだときは意外性があっていろいろ本当によかった。


 そうなんだ、ワンパターンだから意外性なんて全く無くてつまらなくなるんだ。マフィア、ヤクザ映画ならそれでも良い。基本ロボットバトルが面白いロボット物で、その死に方はイレギュラーで何度も使ってはいけない。禁じ手なんだ。


 マラドーナの神の手も何度もやっていればうんざりするんだ。イレギュラーにこんな事も起こるのかとなるからまだ楽しみになるんだ。娯楽の基本を無視して個人の妙な拘りで片付ける。マフィア映画ヤクザ映画にありがちな、あっけない死ってものを表現してるんだけど、ロボット物でそれは何度も通用しません。


 後はいろいろ雑な点、これはネットに散々あるだろう。敢えて私が言うならわざわざ殺されるため行動していたオルガイツカに呆れてしまうとなる。シーンアリキで動かされる頭の無いキャラ。これに大体の人はしらけるだろう…。そういったものをすべて否定するわけじゃないが、どっちかと言えば爽快バトルより悲劇的なシリアスが売りの作品でこれは不味い。


 だが私はマクギリスで視聴意欲が切れたのが最大の問題だと思って、ネットで有名なオルガは最後のトドメに過ぎないと見ている。好意的じゃなくなると粗が妙に見えてしまうんだ。なんというか捻挫とかじゃなくて、骨折してレースを断念したぐらいの出来事だった。何が駄目なのか?が分からない。とにかくなんだそりゃ?ってなってしまった。


 何度も考えてしまうのだが、ここまでそれほど面白くは無いが、2度と見るかと思う様な気持ちじゃなかった。本当にバアル登場自体はすごく盛り上がったんだ。なんだろうなこれ、今回初めて投げる抑えの切り札が、とんでもなく外れで試合をぶち壊して逆転負けしてしまったこんな感じ。本当にここが最悪すぎた。


 正直言うともうどうでも良いやって考える気力萎えてしまう面もある。根本的にもう飽きてるし、やり付くし感があるガンダムをいつまでも見る方が不味いんだろうなとは思う。


 すべてのオールドアニメファンに言いたいよ、嫌なら見るなよって…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ