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夏生詩集

朽ちかけた葉

作者: 夏生

もうダメかな?


薄茶色に朽ちかけた葉


だらしない私は水やりを


忘れて


ごめんなさい、と


言いながら水をあげた


末期の水


瀕死の土は水を一気に飲み干していく


朽ちかけた葉は


もう手遅れですと、うなだれた




数時間が過ぎて、あの葉をおそるおそる


見てみると



葉は張り切って立ち上がり、元気いっぱい


太陽の恵みを浴びていた


何事もなかったかのように、嘘のように



生きてた、生きていたんだ!


薄茶色でも生きていた、哀れでも生きていた


諦めたのは私だけだった


末期の水が復活の水に変わった



小さな奇跡



私は青々と広がった葉にそっと触れた

























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