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悲劇の始まり  作者: 星結
5/8

トラップ


付き合って。


そう西田に言われてやよいは


暫くして承諾した。


何故ならば都会育ちの弥生は


この北陸と云う土地に恋人どころか友達すらも居なく、孤独な日々を送って居た。


暫くは楽しい日々が続いた。


北陸で一番の繁華街、金沢の片町で

やよいと西田は毎週末会い、呑み歩く。


目立つタイプのやよいは、一度でも行った事が有る飲み屋に行けば、大概店の人間に憶えられ、至る処でやよいさん、やよいさん!と声がかかる。


福井の田舎が地元でそこしか知らない西田は、自分には無い所が多い華やかなやよいにどんどん惹かれていく。


きちんと化粧を施した、やよいの風貌は確かに美しく、華やかで人目を引く

だが、家族や友人等に恵まれず、ずっと彼氏も作らずに孤独を貫いていたやよいに、素朴な西田は安心を感じさせる空気をやよいに与えていた。


時を重ね、やよいは彼氏が居るということで有頂天に成り


西田に 「貴方のお家に行ってみたい」と漏らす。

西田は調子良く

「家は何時でも誰でも大歓迎だと答える」


それじゃあ、挨拶にお伺いするわとやよいは品良く地味なスーツに身を固め、御菓子等の土産を手にし、サンダーバードに乗り、金沢駅から芦原温泉迄向かう。

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