ep.24 クリムゾン・グロリオサ②
扉の先に立っていたのは。
次回 その者の名は。
乞うご期待!!!
まてまて。勝手に変なタイトルと次回予告を作るな。怒られるぞ。
「おう、シュナかぁ?」
バンっ!と豪快に扉が開く。
そこに立っていたのは大男。
ヴァルカスよりひと回り、いや、ふた回り程大きい。
「なんだ、おめぇかよ。」
「ヴァルカスー。そーゆーなよ!」
「ああ、紹介する。」
「こいつぁ南にあるトカカの街でギルド長をやってる、ノースだ。」
ノース・アルグラン
トカカの街のギルド長で元Sランク冒険者。
話を聞くには引退したヴァルカスと同じパーティーに居たようだった。
その体格通りに重騎士をしていた。
いうところ、重戦士の上位職業。
ヴァルカスといい、ノースといい
このパーティーはゴツイのしかいないのか?
それと、南の街でノースって。って思った奴。ツッコミくれ。恥ずかしいじゃないか。
「ヴァルカス、この子らか?」
「あぁ、そーだよ。」
「ノースだ。よろしくな。」
手を差し出すノース。
差し出された手にしっかりと答える。
「ヒイラギだ。よろしく頼む。」
「こっちがダウラ、こっちはリリィだ。」
頭を下げる2人。
「ほぉ?」
「お前ら、、、、、強いな。」
「んじゃな!それだけだ!」
嵐が通過したのか?
そう残し、ノースは帰って行った。
「何しに来たんだぁ、あいつぁ。」
ちょっと嬉しそうなヴァルカスは本題に入る。
この国のギルドにおいて先に知っておかなければならないことだ。
パーティー登録とは言ったものの、各ギルド支部に登録出来るパーティー数は決まっている。
Sランク1
Aランク2
Bランク10
Cランク20
全部で33のパーティーしか登録出来ないのだ。
なぜそんな制度になっているかというと、ギルド側の圧倒的人材不足によるもの。
実はギルド職員は不人気な職業で通年人が足りていない。そのため、これだけのパーティーしか管理出来ないのだ。脆弱だ。
ここシブルクの街では
Sランクパーティーは不在
唯一のAランクパーティーが先程のシルバーウイングだ。
それと、これは各支部やっているようだが、Cランクパーティーに関しては18程しか登録していないという。
なぜなら今回のようにヒイラギ達みたいな冒険者が現れた時に、速やかにパーティー登録、認承を行うためだ。
「って、ことでだぁ。」
「お前らは今日からCランクパーティーとして活動してもらうからな。」
「その仕組み、見直す必要があるな。」
ボソッっとヒイラギが呟く。
「なんかぁ言ったかぁ?」
「何も言ってない。」
「そーか、ならぁいい。」
「そんでぇ?パーティー名はもう決めてあるのかぁ?」
ワクワクが止まらず、待ちきれない様子のリリィ。
「ヒイラギさん!ヒイラギさん!決めてあるのですです?」
「それともここで考えるのですです?」
「ああ。決めてある。」
「ただ、気に入らなかったら言ってくれ。」
「【クリムゾン・グロリオサ】」
深紅からイメージされる情熱、愛、生命力。
そして今はまだ3枚の花びら。
六弁の花びらが揃うとき、ヒイラギはその先に何を見るであろう。
「素敵な、、響き、、です、、、です。」
「ほぉ?いい名じゃーねーか。」
「さすがヒイラギ様です。」
「2人もいいみてぇーだし、それで登録しておくなっとぉー。」
すでに用意されていた紙に文字を書き込んで行く。
「それとよぉ、これは俺の個人的なあれだがぁ」
何故か照れくさいといった様子のヴァルカス。
「なんだ?気持ち悪い。早く言え。」
「おめぇ、その言い方はねぇーんじゃねーのお?」
「まぁいい。リリィ。」
「1人前の冒険者になった訳だしぃ、、、」
「そのー、なんつわかあれだ。」
「その記念に祝ってやりたいと思ってな。」
「ヴァルカスさん。。。」
「なんか、欲しい物はねぇか?」
「ああ、もちろんやりたい事でもいいぞぉ?」
「それなら、、、、、」
「みんなでお酒が飲みたいですです。」
照れた様子のリリィ。
「冒険者になったらやってみたかったなーって、だから、お酒がいいですです。」
そうだ、リリィは22歳だった。
「おうっ!いーじゃねーか!」
「じゃあ、今夜だ!今夜やろう!」
「ヒイラギ、ダウラいーな??」
子供の様にはしゃぐヴァルカス。
こんなヴァルカスは滅多にお目にかかれない。
「ああ、付き合ってやろう。」
「もちろんですよ。ヴァルカスさん、リリィさん。」
「やたーーーー!ですですー!」
「そうと決まれば行きますよ!ヒイラギさん、ダウラさん!」
「どこへだ?」
「クエストですです!ク・エ・ス・ト!」
「冒険者と言ったら、クエストから帰ってきて、
『今日も頑張ったな。』
『ああ、報酬も美味しかったしな。』
『それじゃ打ち上げでもするか?』
『いーな、一杯行こーぜ!』
じゃないですかー!これですよこれ!これが冒険者ですです!」
名演技まで見せてくれたリリィ。
「リリィ、おめーの冒険者像はどーなってやがるんだよぉ?」
笑いに包まれる部屋。
動き出す三枚の花弁。
クリムゾン・グロリオサが産声をあげたようだ。
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では、また次回。




