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親睦を深めた防衛庁の杉下から、野党から出る質問予想の一覧が来た。実彩子に見せる必要は無いものだ。
「不用心ですよ、杉下さん。」と独り言を言いながらすぐ鍵ついてるファイルに写してメールはゴミ箱に捨てた。
どの質問が来るのが濃厚か一緒に考えて欲しいそうだ。
中国との関係に緊張が生まれている。アメリカは仲良くしてくれと執り成してるようで秘密裏に日本海側の基地へ新型武器を供給してると噂で聞いてる。
北朝鮮の度重なる中距離弾のデモストレーションは裏で中国が糸を引いているとの噂もある。
野党の質問は沖縄基地と日本海側の基地への武器供給の真偽に絞られるだろう。と実彩子は思っている。
その旨を教えられた携帯メールで連絡して会社のは鍵付きフォルダに仕舞ったが完全に消す旨を伝えた。
議員からの質問書は答弁前に送られてくるが、そこから準備してては間に合わないのだ。
話すべきこと話さないほうが良い事を精査して準備する必要がある。
それでなくても突然の事件などで会議期間中はバタバタする事が多い。今のアメリカ大統領は議会を無視して攻撃する事が多い。娘婿はイスラエルのスパイだと言う噂もある。アラブ諸国は日本にとっても大事なエネルギー供給源だ。原子力エネルギーへ早く切り替えられない限り、あそこで紛争が起これば資源のない日本が真っ先に窮する。
なのでアメリカからの武器の購入と配置に関する質問は前もって十分準備しておかないといけないのだ。
「それは、国会事務内にスパイが居ると言うことですか?」と杉下から間髪入れず質問が来た。
「今、異動期なのでこれまでの活動が分からない人間が多いんです。気をつけないと。」と返したら、すぐに「海斗くん?」と返された。
そう、参議院での活動を調べたら彼のファイルにはロックが掛かってた。まあ、実家のせいで要注意人物の扱いなのかもしれないが。分からないのだ。
唯一知ってるだろう後輩は産休中だし聞ける状態でもない。神楽坂での接触は海斗に封じられた。
どの省庁も大事だが国防に関する庁の事務サポートをキャリアは参議院であるとは言え、問題ある海斗にさせるのは変じゃないか?
順当に考えれば英語も堪能な坂巻などが実彩子のサポートのなるのが普通じゃないか?と思っている。
まあ、防衛庁の情報が漏洩しないように杉下に注意喚起するしかない。
「そうですかあ〜確かに彼は10歳くらい下ですもんね。実彩子さんとしては信頼できない部分があるんですか?」杉下が曲解してる。
「いや、気をつけようと言う話で!一応、夫ですから信頼してますよ!」と訂正しょうとしたが、なんだが変な風に理解された気がする…




