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22.大きな声の出し方 《2/4》



「アイツさぁ〜、言い方がムカつくよな」



サークルの後。

私と櫻子と茂木くんで、ファミレスにいた。


こういった感じで、どこかでご飯を食べるなんて

私にとっては一大イベントだ。



茂木くんが怒っている。


私の分まで。



意外といいやつ。



「あのクソ脚本、鷹飛車先輩が作ったらしいよ」

櫻子が別のチームの人から仕入れた情報だ。

通りで、皆が従う形になったんだ。



余計腹が立つ。


あのイキりパーマ眼鏡め。



「脚本選びは出来レースだったのかよぉ!」

茂木は大袈裟に悔しがった。



私は何も喋らない。



こうやって仲間と一緒にいても

私は鷹飛車先輩に言われた事が

頭をぐるぐると回ったいた。



全然ダメ。



やる気あんの?



私の悪い癖。

同じ事を繰り返す。

切り替えが出来ない。




その時。

私のスマホが鳴動した。



「えっ?」



鷹飛車先輩からラインが来ている。



「マクちゃん、どうした?」

「いやっ!なんでもないよ!」



[今晩、時間あるか?]とメッセージ。



え?何これ?

私は通知画面でそのメッセージを確認して

既読は付けずに無視をした。




でも、そのメッセージのことが気になり過ぎて

3人の時間は頭に入ったこなかった。



「ま。あれだよ。頑張ろうね」

茂木くんが励ましてくれる。



「マクちゃん。先輩風吹かせたいわけじゃないけど・・・私も最初はそんな感じだったし、大丈夫」

櫻子がフォローしてくれた。




「みんな、ありがとう」




ファミレスで解散し、自宅へ歩いて帰ろうとした時。

今度はラインの電話が来る。



鷹飛車先輩だ・・・



出るしかない。




「もしもし」

「幕間・・・いま、時間あるか?」

「え、ええ・・・」

「今日は強く言って、悪かった」



まさかの謝罪。



「いえ・・・そんな・・・」



「直接会って謝りたい。時間あるか?」

「う、うーんと・・・」

「華大前のコンビニに来てくれれば」


良いとも言ってないのに!



私はファミレスから自宅への歩みを止め

コンビニへ向かった。




そこには、悪趣味なスポーツカーに乗った

鷹飛車先輩がいた。




「乗るか?」



青色のよく分からないスポーツカー。

アニメキャラのぬいぐるみが多数。


乗りたくない。



「は・・・い」



でも、逆らうわけにも・・・


こんなダサいのに乗りたくない。


車高低めのそれに乗ると鷹飛車先輩が

シフトレバーをカチャカチャ動かしながら

カクカクした動きで走り出した。



窓を開けたいぐらいの

香水の匂い。



パーマで眼鏡。


助手席に私。



どーなるの、これ!?




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