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19.酒と秘密と打明話 《中編》



私がお酒を飲む前に。

私が雰囲気に飲まれてしまった。

そう言うわけで私は、背徳感に苛まれながら

人生初のビールを飲んでみた。



綺麗なグラスに注がれたそれに

私は喉を通してみる。



CMとかでよく言う、喉越し。

それがこれなのか・・・



美味しくない。

あまりにも・・・



「どう?お酒は?」

顔を赤らめた昇華が聞いてくる。



「ええっと・・・」

「全然、美味しくないよね」

「うん」


もしかしたら、チューハイの方が

飲みやすいかも、と言われて

私はそれを飲んだ。

甘くて美味しいけど、なんだか変な感じだ。



酔うって感覚もわからない。



ただ、ちょっと顔は熱いかもしれない。




そんな、私の飲酒セレモニーを終えて

私は昇華にあれこれを聞いた。



彼氏ってどんな人なの?

どこで出会ったの?

旅行ってどこ行ったの?

というか旅行いくって付き合ってたんじゃないの?



などなど。

それに対する昇華の答えは、

あまりにもキラキラ過ぎるエピソードばかりだ。



人の話って、創作なんかよりも

凄く面白い。



そんな事をふと、私は思った。



あれ?


これが酔うって事なのかな?



なんか、気分が高揚してる。



昇華に・・・今なら聞ける!



「か、彼氏とは・・・その・・・したの?」

「そうそう!それがさぁ!」

昇華は当たり前のようにそのエピソードを話してきた。



性欲凄すぎて辛かったとか。

力強すぎて痛かったとか。

下手くそだったとか。



正直、あんまり、気持ちよくなかった、とか。




「あんなに下手な人、初めてかも」



この言いっぷりは・・・

熟練の経験を積んだ女だ。



私は勝手に勘違いしていたのだ。

昇華のような清楚系に見える人間は・・・

きっと純愛をしているのだと。

性は乱れていないのだと!!!



しかし、現実は違った。



あまりにも、違いすぎたのだ!




「昇華はいろんな人と・・・」




「なあっ!あのさ、私別にヤリマンじゃないからね!?」



そう言って昇華が私の肩を

優しく叩いた。



あっ!これは!

男だったらやばいヤツ!



ボディタッチ!




「ところでさ、マクちゃんは彼氏とかいたことあるの?」



この前は、彼氏いるの?って聞かれたけど。

彼氏いたことあるの?は初めて聞かれた。


もちろん、いたことなど無い。



でも、急に昇華の前で

そんな事恥ずかしくて言えなくなってしまった。



「こ、高校の時!3ヶ月で別れちゃったけどね!」

「えーっ!3か月で?どしてよ?」



そこから昇華の質問に

私はでっちあげのラブストーリーと彼氏を作り

ウソのエピソードを盛り上げてみた。



昇華はなんの気なしに質問してくるけど

私には尋問だ。

咄嗟に嘘をつかなければならないからだ。





「え、じゃあ、マクってエッチとかしたことあるの?」





突如襲いかかるヤリマンからの質問に

私はフリーズしてしまった。



多分、お酒関係なく、顔が赤くなった。




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