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18.酒と秘密と打明話 《前編》




「おっひさー」




久しぶりの講義室。

大型連休明けの講義室。

私は少し遅めに入室し、昇華を見つけて、

その隣に座った。




「連休何してたの?」

昇華が尋ねる。


「実家に帰っただけ。何もないよ。昇華は?」

「私は彼と旅行行ってきたよ」




え?




私の頭上に雷が降り注ぐ。

目が白くなった。




・・・いやいや、この見た目なら

いない方がおかしいし・・・


私は何を勘違いしてたんだ。



でも、衝撃だった。




全ての理解が追いつかない。



その1。



「昇華・・・かかか、彼氏いたの?」




「うん。旅行行って出来たよ」




これは後に聞いた話。

旅行行く前は友達で、帰って来た頃には

彼氏だったと言う話だ。




理解できない事。

その2。



「とぉー、泊まりがけの旅行?」



「うん。2泊3日だけどねー」



つ、つまり・・・?




つまり?

昇華とその彼氏は最低でも・・・2回!?

いやいや、私の考えでは朝夕で4回!?



私が未だかつてやった事のないそれを・・・

4回!? 2泊3日で!4回!?




「どしたの?マクちゃん?」


「い、いやー、昇華とは、そういう話、しなかったから、驚いたというか・・・」


「つーかさ、私も色々語りたいことあるし、今日とか暇?ウチ来る?」




「はい!行きます!」

即答する私。

いつもなら悩むけど。

昇華に聞きたい事が山ほどあるのだ。




こうして下らない日常はスキップされて

夜6時過ぎ。



昇華とスーパーに行って

買い物をした。

その時、彼女はお酒を買っていた。


「マクはお酒飲めるの?」


「飲んだ事ない」


お酒は20歳になってからだ。



「えーっ!」

「へ?」


「もしかして、20になるまで飲まないとか?」

「う・・・うん・・・」



「レアだね!みんな飲んでるよ」

「いやでも・・・」



なんというか、麻薬とか覚醒剤を

勧められている気分になる私。

みんな飲んでるから、飲め?

そんなの法律が許しません!



「まー、マクちゃんの好きにしたらいいかもね」

昇華は少し不機嫌だ。



[補足しよう! 未成年の飲酒は法律で禁止されている!酒!ダメ!絶対!]




買い物袋をふたりで持ちながら

とぼとぼと歩いて向かう。



「ここ」



昇華の済むアパートは

コンクリート打ちっぱなしのお洒落な外観。

意味が無いくらいの謎に配置された木々。


住むところまでオシャレなのか・・・



「適当におつまみ作っちゃうからさ、マクちゃんなんか見てて」



そう言って昇華はテレビのリモコンを操作し

動画サイトを立ち上げた。



テ、テレビがデカい。



というか、なんだこのオシャレな部屋は!

綺麗すぎない程度に散らかっているけれど、きっと掃除したらモデルルーム並みだ。



私は昇華に格の違いを見せられている・・・

そんな気がした。




綺麗なテーブル。

綺麗なテレビ台。

大きなテレビ。

クローゼット。

入り切らないほどのお洋服。

本棚は漫画がちょっとで、

それ以外はインテリアが飾ってある。



本棚って本を入れるところじゃ!?




「はいお待たせ〜」



昇華の料理も美味しそうだし

綺麗だった。



全てが違いすぎる・・・

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