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ついに体育祭が始まった。
まず最初の競技は、有志による学年対抗短距離走
俺のクラスからは、陸上部の陽キャの男子と同じく陽キャの女子が代表メンバーだ。
ピストルの合図と共に男子の短距離走が始まった。
それと同時に各チーム応援する声援が聞こえてきた。
なんか、こんな応援が始まると、「あぁ、始まったな」と実感する。
――短距離走結果――
短距離走、男女とも3位。学年が6クラスある中の3位は中々、いいスタートではないだろうか。
「次の応援頼んだよ……」
と言い、島崎さんは行ってしまった。
次の競技は棒倒し。
女子の有志が出場する種目で、確か末永さんも出るとは聞いていたが、島崎さんも出るということだろうか?
――棒倒し――
末永さんが出てきた。
そして、その後ろに島崎さん。
「末永さん!頑張ってください!応援してますー!」
末永さんは男子だけではなく女子からもモテる。
末永さんの猛烈なファンが応援を始めた。
そんなファンに苦笑いしならがも、手を振る姿末永さん。
こう言う行動が好感度をあげる秘訣なのだろう。
棒倒しが始まった。
棒倒しはトーナメント戦
有志の生徒達は互いの陣地の棒のてっぺんにある赤旗をを取りに行く。
末永さんは、他の生徒よりも、積極的に相手側の陣営の棒を倒しに行こうとする。
「末永さん頑張れ!」
末永さんは順調に棒に近づいている。
だけど、それを阻止しようと相手チームが末永さんを阻止しに来た。
あと少しで棒のところまで来ているのに
その間にも相手チームが棒を登り始めている。
これでは、末永さんチームが負けてしまう。
一方、末永さんが攻めているチームを見ると
「島崎さん」
島崎さんが棒に登っているではないか!
相手チームは島崎さんを落とそうと必死に攻撃を仕掛ける。
だが、島崎さんの邪魔をさせないように必死で仲間のチームが援護する。
あと少しで、旗を取れる。
そう思ったが、無情にも……
「赤チームの負け……」
こうして、俺達のチームは一回戦で敗退してしまった。
その後、行われた結果……
一位が、白チーム
二位が 赤チーム
三位が 赤チーム
四位が 白チームで終わりを告げた。
総合的に見れば、俺達チームが有利な状態だ。
このままの調子で、白チームを離していけば、優勝だ。
「お疲れ島崎さん。良く頑張りましたね」
「ううん、私は頑張ってなんて……」
「頑張っていましたよ。まだ体育祭も始まったばかりだから、気持ち切り替えましょう」
「そうだな」
こうして、体育祭の時間も午前の部が過ぎていった。
そして、気づけば、白チームが一歩リードされていた。
午後の部は玉入れに、俺達が練習を頑張った二人三脚。
そして、借り物競争の。学年対抗 男女クラスリレーで終わる。
その前に、昼休みだ。
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