50 誘う
順番がバラバラになってしまっているため、近日中には、直させてもらいます。この話は以前投稿した前の話になります。
「なぜ、私達が白金さんのお宅で、誕生日パーティーを開かなくてはならないでしょうか?」
腕を組み、俺を睨む柊さん。
いつもの俺だったら、ここでひるんだりするところかもしれない。
だが、夏木のためだ。言いたいことはしっかり言わなければ
「それは、俺も夏木の誕生日パーティーを開く予定だからです」
「なら、私達と目的が一緒ですね!白金さんのお宅でやりま!」
「駄目です」
と即答した柊さん。
俺の家でパーティーをやる事は、互いにデメリット的な事はないと思うが……
思っていなかった回答に、驚いた俺。
一体、どうして、柊さんは断ったのだろうか?
「どうしてですか」
「私達はそれ相応に準備をしてきています。それをこの人の都合で変えることは出来ません」
「確かにそうですね……」
そんな事は、分かっている。柊さん達も夏木のためにパーティの準備をしてくれている事は知ったうえでこうして、お願いしている。
「お願いします!俺、夏木を喜ばせたくて、サプライズパーティーを開きたいのです!だから!」
と俺は必死に頭を下げる。
柊さん達も、俺と同じく、夏木のために誕生日パーティーを計画してくれているが、俺はそれ以上の思いで、計画をしてきたつもりだ。
だから、何回断られても、引かないつもりだ。
「駄目です」
「そこをお願いします!」
「だから駄目です!」
「そこを何とか!お願いします!」
その思いが通じたのか、柊さんは「はぁ……」とため息をついた。
「私達は、白金さんの誕生日にパーティーを開く予定でしたが、仕方がありません……白金さんの誕生日前日に開きます。これでどうですか?」
「あ、ありがとうございます!」
これで、夏木のサプライズパーティーを開ける。
良し!最高のパーティーを開いて見せる!
「これ、俺からの招待状です」
「えっ、私達も良いのですか?」
「もちろん」
「では、楽しみにしています」
「えぇ、楽しみにしていてください!」
悪いが、柊さん。
俺は、柊さんに負けないほどのパーティーを開いて見せるから。
と俺は、ひそかに柊さんにライバル視をするのであった。
だが、俺は、この人のことを良く知らなった。
それ故、この人をライバル視していたことを、後悔することになるが、俺はまだ知らない。
読んでくれてありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!




