最終日 勉強会
期末テストまで、あと3日。
末永さんとの勉強会も、今日で最後になる。
「よし!今日も頑張ろう!」
と俺達は、いつも勉強会で使っている図書館へ向かった。
だが……
「今日から、お休みらしい」
期末テストが近いため、図書館が休館となっていた。
「勉強会どうする?」
図書館が休館となると、俺達が勉強できる場所はない。
この学校には、図書館以外にも勉強できる場所があるが、期末テストという事もあり、もうこの時間は、席が空いていないころだろう。
「どうする白金?」
「勉強会はする」
最後の勉強会。
それをこんな形で終わらせない。
「でも、場所が……」
「場所ならある」
俺には、もう一つ頼れる場所がある。
それは言うまでもない。
俺の家だ。
「待っていたよおにぃ」
とにっこり笑う夏木がわざわざ出迎えてくれた。
「ごめんね、夏木ちゃん。急に押しかけてしまって」
「大丈夫です。それよりもおにぃのご指導のほど、よろしくお願いします。末永先生、島崎先生」
俺は、夏木に事前に許可を取ったうえで、俺の家で勉強会をすることになった。
「おにぃ、部屋は綺麗にしておいたから……」
「ありがとう夏木……」
本当はリビングでやるつもりでいたが、リビングは夏木が家事をする都合上出来ないとのことらしく、俺の部屋でやる事に。ただ部屋が汚かったため、夏木に頼んで、部屋を綺麗にして貰っていたのだ。
「白金の部屋は綺麗だな……」
「いえいえ、そんなことはないですよ」
「そんな謙遜しなくても大丈夫だよ!」
いやいや……これは夏木に綺麗にして貰った部屋です。
いつもは、汚い部屋です……
と思いながら、二人に褒められるのであった。
その後、俺たちは勉強道具を机に広げ、各自黙々と勉強をした。
そして、分からないことろがあれば……
「末永さん、ここが分からないのですけど……」
「あっ、これはね……」
末永さんの分かりやすい説明で、勉強が捗る。
まるで、最初の自分とは大違いだ。
勉強が進み、気づけば、夜になっていた。
「末永さん、島崎さん。おにぃの面倒を見ていただき、ありがとうございます。これ、ほんのばかりのお礼ですが、受け取って下さい」
そう言って末永さん達に渡したのは、クッキーだ。
「これって、夏木さんの手作りですか?」
「そうです。皆さんのお口に合うか分かりませんが……」
「ありがとう、夏木ちゃん!美味しく頂きます!」
こうして、勉強会は終わり、俺は末永さん達を家まで、送る事に
「今度の期末テスト、頑張ろうな」
「お互い悔いの残らない結果を残しましょうね」
まずは、島崎さんと別れ……
「良いですか、白金君!期末テストまで、あと2日あります!分からない所や困った事があったら必ず私に相談して下さいね!あと、これ、私なりに白金君の苦手な場所をピックアップして、作ってみました」
と渡されたのは、分厚い問題集。俺の苦手な箇所の問題がたくさんある。
そして、答えが書かれているページには、答えと共に解説が事細かに書かれている。
「ありがとうございます……末永さん」
「えぇー!白金君。私なにか悪いことでもしてしまったのかな?」
ここまでして貰ったことに対して、涙が出てしまった俺に戸惑う末永さん。
そんな末永さんに俺は、にっこり笑いこう言った。
「末永さん。俺、嬉しいです!期末テスト、俺、いい結果を残しますから」
「分かった。期待しているから」
こうして、勉強会は終わり、あと数日は、各自で勉強をした。
――期末テスト当日――
ついに期末テスト当日を迎えた。
最初は不安でいっぱいだったが、今まで勉強をした努力した結果だろう。
すらすらと問題が、解ける。
これも今までの努力の結果、そして、末永さんのおかげだろう。
期末テスト返却日の放課後
俺達3人は、屋上へ集まった。
「皆さん、テストの結果はどうでしたか?」
俺は末永さんにテストを見せた。
「末永さん、見てください!」
「うわ、すごい、数学は92点。それ以外にも高い点数ですね」
今までの努力の結果、俺は自己最高得点を取ることが出来た。
「末永さん、私の点数も見てください」
「島崎さんもよく頑張りましたね」
「ありがとうございます」
とほほ笑む末永さんと、末永さんに、褒められほほ笑む島崎だった。
ちなみに、末永さんは、学年トップ10入りする結果を残していた。
「あの、二人とも、この後時間ありますか?」
今回の期末テストは皆、いい結果を残せた。
と言う事もあり、俺はあることをすることに決めた。
ーー自宅にてーー
「それでは、期末テストお疲れさまでした。乾杯!」
「乾杯!」
「乾杯!」
「皆さん、たくさんありますから、沢山食べてくださいね」
事前に夏木は、豪華な食事を用意することを聞いていたため、俺は3人を呼び、打つ上げをすることにしたのだ。
「ごめんな、急にこんなことにしてしまって」
「別に大丈夫だよ。今日はおにぃのためにたくさん夕飯を用意していたから」
「さぁ、沢山食べてください!」
とたくさんの豪勢な食事を置いた夏木。
「じゃあ、遠慮なくいかせて貰うからね!」
と言うと末永さんは、物凄い勢いで、ご飯を食べる。
「夏木ちゃんのご飯は美味しいね!ほら、二人も、早くしなければ全部食べちゃうぞ!」
初めて見る末永さんの食べっぷり。
どれも、美味しそうに食べる。
「私、普段からダイエットしていて、あまり食べいけど、今日は特別だから!じゃんじゃん食べちゃうぞ!」
そう言い、末永さんは夏木の手料理を美味しそうに食べた。
勿論、俺達も末永さんに負けないように
「ふぅ~たくさん食べた」
「もう、おなか一いっぱい……」
「皆さん、良い食べっぷりでしたよ。あっ。食後にデザートがありますけど、食べますか?」
「食べます!」
こうして、楽しい打ち上げもあっという間に終わった。
そして、土日を挟み、また普段通りの生活がやってくるのだった。
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