26/50
126.「生きる」、「世界郵便の日」、「蒸発」
「生きる」
死があれば生がある
振り子は振れ続けている
リズムを刻み続けている
死と生のリズムは
生き続ける
ーーー
「世界郵便の日」
トレドから届いた絵葉書は
旅先から自分宛てに送ったもの
行程と簡単な感想を現地で書き
下手な英語を使って買った切手を貼り
帰国前にポストに入れていた
異国の消印で届く
それ待つのが楽しみだった
手元に溜まった何枚もの絵葉書
それらの旅路に思いを馳せつつ
色んな国の郵便局員に頭が下がる
ーーー
「蒸発」
私という島に感情という名の雨が降る
喜びや嬉しさは小雨で硬い岩盤に落ちる
染みこまず、すぐに蒸発してしまう
怒りや憎しみ、後悔、悲しみなど
様々な負の感情は強い雨で長く降る
むき出しの土壌に深く染みこむ
島は負の感情でいつもじめじめしている
それでも私は優しい島になりたい
あきらめることなく




