都々逸
都々逸です。いわゆる甚句形式で書かれていて、そうと知らずに日常の中でただの名文句として聞いた事があるものも少なからずあります。「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」や「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」など、形式的には同一のものです。
モーラ数的には叙事詩を書く時の今様体(七五調)✕2(24モーラ)より2モーラ多い26モーラであるので、筆者は七七七五全部を1行としてソネットを書いたり、本文中の箇条書きの条文として書いたりしています。前者は都々逸✕14首のソネットになります。当然脚韻パターンをルールに従って揃えなければなりません。後者は「ひとつ〇〇」「ふたつ〇〇」「みっつ〇〇」のように、数え歌風にまとめる事が出来、これはこれでなかなか面白いです。
【都々逸】
川柳作りは江戸時代、町人文化を盛り上げた。
ところで四世川柳が排風川柳と呼んだ頃、
登場したのが都々逸だ。作者は都々逸坊 扇歌。
江戸の末期に大流行。元は「名古屋(*1)」か「よしこの(*2)」か。
七七七五、定型詩。口語で綴る粋な歌。
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(*1)名古屋節のことです。同じ詩型です。
(*2)よしこの節のことです。同じ詩型です。
他にも同じ詩型、いわゆる甚句形式の民謡などが、多数あります。
サンプルを対句で。
権利、権利と騒ぐ奴ほど人の権利を踏みにじる。
自由、自由と騒ぐ奴ほど人の自由の邪魔をする。




