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The End of The World 〜one years later〜  作者: コロタン
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第26話 井沢 誠治の過去④

  僕達は、誠治の過去の話を聞き始めて1時間近くになる。

  語り過ぎて喉が渇いたのか、誠治はお茶を飲んで一息ついている。


  「さてと、なんだかんだ長くなっちゃいましたけど、あと少しですね・・・。俺達は最後の街に入る前に、渚さんの提案で奴等を1ヶ所に誘き寄せました。俺と渚さん隆二の3人で街に入り、車を手に入れて奴等を誘導し、街外れにクラクションを鳴らしたまま放置しました。丁度今丘の上の方でやってるので想像しやすいと思います。俺達は奴等が集まってくるのを確認し、悠介達の元に戻って休める場所を探しました。奴等の少なくなった街中をしばらく探していると、街を見下ろせる小高い丘の上に豪邸が見えたので、そこを拠点にしました。俺はその豪邸の中やガレージの安全を確認する時、ある物を見つけました・・・マリンスポーツの機材です。俺は、そこの家主は船を所有している可能性があると思い、書斎などを調べるつもりでいたんですが・・・翌朝、千枝が病に倒れました・・・。扁桃腺が腫れ、高熱を出したんです・・・俺も昔扁桃腺からの高熱で辛い思いをしたので、まだ幼い千枝が苦しんでいるのが見ていられなかった・・・俺は皆んなに症状を報せて必要な物を取りに行って貰い、千枝の看病に専念しました。その時、高熱で意識が朦朧とした千枝が、俺の事を『お父さん』って呼んだんです・・・驚きましたけど、正直嬉しかったですよ・・・」


  誠治はその時の事を思い浮かべ、嬉しそうに笑っている。

  とても優しい表情だ。


  「その時に千枝ちゃんを娘にしようと思ったのか?」


  父は嬉しそうに笑う誠治に優しく問い掛ける。


  「えっと・・・その時はまだ考えてもいなかったですね・・・美希を妻に迎えたいとは思ってましたけど、千枝には兄に悠介もいましたからね」


  誠治は少し迷ったように父に答える。

  

  「確かにそうだな・・・関係が複雑になってしまうからな・・・すまん、変な事を聞いた」


  父は申し訳なさそうに謝り、誠治はそれを見て苦笑し、話を続ける。


  「まぁ、俺達の願いが通じたのか、2〜3日程で千枝の容態が落ち着いてくれたので安堵しましたよ・・・。ただ、もう一つ嬉しいハプニングはありましたけどね・・・」


  「本当に忙しい人達ですね・・・何があったんです?」


  櫻木が呆れたように聞き返す。


  「由紀子の妊娠がわかったんですよ・・・。なんとなく最初はよく食べる娘だなと思ってたんですが、少し気になって聞いてみたら、妊娠してるって言われまして、それからが大変でしたよ・・・。最初に妊娠してないって聞いてた隆二は怒るし、この先どうやって由紀子と千枝を守って行くか悩んでた俺と渚さんに対して、俺達が喜んでないと誤解した美希が怒るわで、正直どっと疲れましたよ・・・。まぁ、なんとか理解して貰えたから良かったですが、正直美希は怒ると滅茶苦茶怖いんですよね・・・何度正座させられたか・・・。千枝のファンクラブを作るって言った時は平手打ちをされて、口の中が切れましたからね・・・その時は美希が泣いて謝って来ましたけど、あまりに痛すぎてよく覚えてませんよ・・・」


  誠治は左頬をさすりながら青ざめている。

  トラウマになっているようだ。

  

  「あはは!やっぱり尻に敷かれてるし!!いってぇ!?」


  誠治は爆笑している櫻木の脛を思い切り蹴った。

  櫻木は椅子から転げ落ち、悶絶している。

  悶絶する櫻木を見る玉置の目が冷え切っていて、可哀想に思えてしまう。


  「櫻木さんも一度経験したらわかりますよ・・・奴等に噛まれるより、美希の平手打ちの方が痛いですからね!」


  「噛まれた事無いんでわかりません・・・」


  櫻木は椅子に座り直し、涙目で呟く。


  「そりゃそうか・・・まぁ、話を戻しますよ・・・。俺達は、由紀子と千枝への負担を減らすため、何が何でも船を見つける必要に迫られました・・・。俺は翌日から書斎に籠り、アルバムの写真に船が無いか探したり、船の鍵と説明書を探しました。書斎を捜し始めて2日目、俺はアルバムの写真から家主が船を所有している事を確信し、鍵の束を見つけたので、渚さんと一緒にその街の隣にある港町に向かいました。すぐに探しに行く必要がありました・・・街外れに集めていた奴等が、放置していた車のクラクションが止まって動き出したんです・・・。かなり焦っていたので、港で写真に載っていた船を見つけた時は嬉しかったですよ・・・渚さんも涙を流して喜んでましたよ。俺と渚さんはすぐに皆んなに報せに戻り、翌日船で脱出する事にしました。港に向かう時、悠介の車に美希、千枝、渚さんが乗り、隆二の車には由紀子、俺は1人で車に乗りました。もし奴等の集団に遭遇した時、俺が囮役をするためですね・・・美希には責められましたが、囮役で一番生き残る可能性が高いのは俺でしたから、仕方なかったんです・・・。そして港に向かう途中、恐れていた事態が起きました・・・前日にはいなかった奴等の集団に遭遇したんです。俺は計画通り1人で奴等を引き付け、悠介達は先に船に向かって貰いました。俺は街の入り口まで奴等を引き付け、そこから迂回して船に向かう途中、内側から扉が破壊された倉庫を見つけました・・・奴等はそこから出てきたんです。俺が何とか船に辿り着くと、そこには隆二と由紀子しか居ませんでした・・・途中ではぐれてしまったらしいです。俺はすぐに捜しに行きたかったですが、入れ違いになってはいけないので、港の入り口で残っていた奴等が船に向かわないように引き付け、悠介達を待ちました・・・。どれくらい倒したか覚えるのも億劫になった頃、隆二の車で渚さんが迎えに来ました。遅れた理由を聞くと、隆二の車に弾かれた奴に乗り上げて車が動かなくなってしまい、車を棄てて来たそうです。俺はこれで脱出出来ると安堵しましたが、俺達が船の前に着くと、悠介が美希達と揉めていたんです・・・。悠介に早く乗るように言っても聞く耳を持たず、俺は嫌な予感がして悠介に聞いたんです・・・すると、悠介はシャツの袖をめくり、腕を見せました・・・その腕には、噛まれた痕があったんです・・・奴等に襲われそうになった美希と千枝を守るため、羽交い締めにした時に噛まれたそうです。悠介の腕を見た俺達は絶望しましたよ・・・あと少しだったのにって・・・。俺は拒む悠介を何とか説得し、船に乗せました。船に乗ってすぐ、俺達がいた場所に奴等が殺到しました・・・間一髪でしたよ。でも、素直に喜べなかった・・・だって、悠介が噛まれたんですから・・・。悠介は、俺に美希と千枝の事を託し、笑顔を浮かべていました・・・俺の力を借りずに妹達を守る事が出来たから満足だって・・・。しばらく皆んなと会話をし、悠介は笑顔を浮かべたまま息を引き取りました・・・。俺は自分が許せなかった・・・あの時一緒に逃げていれば、事故を起こした悠介達を助けられたのに・・・皆んなを船に乗せてから奴等を誘導すれば良かったのに・・・そう思うと涙が止まりませんでしたよ・・・不甲斐ない自分に憤りを覚えました。夏帆や慶次の時も、あと少しってところで死なせてしまった・・・俺は、最後の最後で必ず詰めを誤ってしまうんですよ・・・。俺や美希、千枝が悲しみに打ちひしがれている間、隆二が舵を握り、渚さんと由紀子は周囲を見ていてくれました。彼等も悠介の死を悲しんでいたにも関わらず、俺達の為に頑張ってくれたんです・・・。港を出て2〜3時間程経った頃、隆二が前方を指差して叫んだんです。俺は我に返って双眼鏡で確認すると、一隻の巨大な船がこちらに向かって来ていました。その船が酒井さん達の護衛艦です。俺達は護衛艦に救助され、部屋を貸してもらいました。護衛艦に上がった時、甲板に居た隊員達が俺を見てどよめいたんですが、その時初めて気付きましたよ・・・すでに乾き始めた悠介の血と、奴等の返り血や肉片塗れで異臭を放つ自分の姿に・・・。俺は隊員に案内されてシャワーを借り、皆んなの待つ部屋に戻りました。部屋に入ってしばらくして、酒井さんが訪ねて来て話を聞かせて欲しいと言われて、俺と渚さんが代表して交代で別の部屋に行きました。俺が酒井さんと話をする時、酒井さんが俺の叔父と知り合いだって知って驚きましたよ。後から田尻艦長もやってきて、色んな話をしました・・・夏帆や慶次、悠介を失った事、人を殺した事・・・2人は俺に同情して、酒井さんなんか泣いてましたよ・・・あの人もなんだかんだでお人好しと言うか涙脆い人ですよね・・・四国に着いた後も何かと気を使ってくれて、感謝しても仕切れないよ・・・。俺達は酒井さんとの話の後、洗浄の終わった悠介の遺体の所に行って思い出話をしました。四国に着き、港で自衛隊の施設を探していると、見覚えのある男が俺に気付いて駆け寄って来ました・・・その男が元気でした。彼は俺との再会を喜んでくれ、犠牲はあったけど四国まで希望を捨てなかったのは俺のおかげだと言ってくれて、救われた気持ちになりました・・・。俺達は元気に誘われ、彼等の住んでいる仮設住宅の近くに部屋を借り、美希と千枝が落ち着くまで滞在する事にしました。元気の仲間達の所に行くと、凄く歓迎されましたよ・・・皆んな口々にお礼を言いに来てくれました。美希や千枝と歳の近い子達が2人に優しくしてくれて助かりましたよ・・・おかげで2人共持ち直してくれました。そこに滞在して数日後、美希に籍を入れようって告白しました・・・悠介との約束でもありましたし、何より俺は美希に惚れてしまったので・・・その時、千枝を養子に迎えたいと言いました。千枝はまだ子供です・・・兄妹も大事ですが、親という存在は必要でしたから。美希と千枝の関係が変わってしまう事になるので、最終的には2人の意思に任せるつもりでしたが、美希は泣いて喜んでくれました・・・。その後、俺達は悠介の初七日が済んだら九州に行く事にしました。行き先の決まっていなかった元気を誘ったんですが、彼も喜んでくれて嬉しかったですよ・・・。俺は皆んなと話した後、酒井さんに報告に行ったんですが、あいにく留守で会えませんでした。その日は嵐のような天気で、夜中まで豪雨が続きました・・・そして、その嵐に紛れて危機が訪れたんです・・・。翌日、雨が止んでもう一度酒井さんに会いに行こうとしたら、酒井さんの方から会いに来てくれて、しばらく話をしたんですが、その時酒井さんの部下からの報告で、避難所の近くの浜に奴等の乗っていた船が座礁しているのが発見されたと聞きました・・・。俺は酒井さんに避難民の中から有志を募って隊員と共に見張りをさせたらどうかと提案し、自衛隊の施設に集まった避難民の説得をしました。説得をした後、酒井さんに櫻木さんと玉置さんを紹介されました」


  「まだ一年前なのに、なんだか懐かしいですね・・・」


  「井沢さんが避難民の方々の説得をした後、玄蕃陸将に呼ばれて行ったら、陸将の目が赤かったのを今でも思い出しますよ・・・歳を取ると涙腺が緩んで仕方がないとか言ってました」


  櫻木と玉置は懐かしそうに呟く。


  「最近会ってないから、九州に帰ったらお酒でも持って改めてお礼を言いに行こうかな・・・」


  「喜ぶと思いますよ?この前も最近会ってないから寂しいって言ってましたし」


  「おっ、だったら行くしかないな!」


  誠治は笑顔で頷いた。


  「あの日、井沢さんには本当にお世話になりましたよ・・・あの時助けていただけなかったら、私は今ここに居ませんから・・・」


  「気にしなくて良いですって、俺もこうして生きてますし、俺が居ない時に家族を守ってもらってますから貸し借り無しです!」


  申し訳なさそうに謝る玉置に、誠治は笑顔で答える。


  「井沢・・・話の流れからすると、お前が四国で助けた隊員っていうのは・・・」


  「そうです、玉置さんですよ」


  父の問いかけに、誠治あっけらかんと答えた。


  「昼間の姿からは想像も出来ないな・・・」


  「私は井沢さんに助けられた後、死にものぐるいで奴等と戦いました・・・。あの日、私は奴等を見て恐怖してしまいました・・・話には聞いていましたし、映像も見ました・・・ですが、実際に目の前に奴等が現れたら、足がすくんでしまったんです。奴等も元は私達と同じ生きた人間です・・・それが死して尚動き、生きた人間を襲い喰らう・・・私はその理解出来ない恐怖に動けなくなりました・・・そして、それが悔しかった!本来守るべき人々を見捨て、戦う術を持つ私が見捨てた人に助けられた!自分の不甲斐なさに嫌気がしましたよ・・・。格闘戦なら、隊内でも負けた事はありませんでしたし、櫻木一尉にだって勝てる自信はありました・・・でも、奴等を前にして私は無力でした・・・。だから、強くなろうと思いました・・・。積極的に作戦に参加し、功績も立て、奴等との戦いにも自信が持てるようになりました。でも、まだまだ足りない・・・私はこの国を再び安心して暮らせる国にするまで戦い続けます。そうでなければ、犠牲になった人々に申し訳ないですから・・・」


  玉置は力の宿った瞳で前を見据える。


  「玉置さん、真面目なのは良いけどほどほどにね?あまり力み過ぎると危ないよ・・・俺みたいに力を抜きすぎるのは良くないけどね・・・」


  「井沢、自覚はあるんだな・・・」


  父は玉置に助言した誠治に呆れた表情で呟く。


  「まぁ、オンオフはしっかりしないと疲れますからね!で、玉置さんを助けた後、噛まれた手を切り落としてそのまま戦って、気を失ったんですよ・・・。眠っている間、ずっと悪夢にうなされましたよ・・・目の前で仲間が喰われていくんです・・・それが何度も繰り返して・・・俺が諦めかけた時、声が聞こえたんです。夏帆と慶次、悠介が俺を叱ったんですよ・・・諦めるなんて俺らしくないって・・・。その後、俺は病院のベッドで目覚めました。夏帆達が叱ってくれなかったら、俺はそのまま死んでたんじゃないかと思います・・・。俺はずっと付き添ってくれていた美希と一緒に皆んなの元に行って、驚かせてやりましたよ。まぁ、その後手荒い歓迎をされましたけど・・・。病院で一通り検査を受けた後、酒井さんが九州に送ってくれました。実家に戻ると、父も母も喜んでくれて、美希と結婚するって言った時も二つ返事で許してくれました。なんでも、夏帆が生前、自分が先に死んだ時は早く新しい人を見つけて幸せになって欲しいって言ってたそうです・・・。その時皆んなの前で千枝を娘にするって言ったら皆んな驚いてましたけど、喜んでくれて嬉しかったですよ・・・以上があの日から九州に戻るまでの出来事ですね。いやぁ、語った語った!もう3日は喋りたくない!」


  誠治はなんとか語り終わり、ソファーの上で伸びをする。


  「井沢さん、お疲れ様でした。ですが、救助が終わるまではちゃんと喋ってくださいね?」


  「わかってるよ玉置ちゃーん、相変わらず厳しいなぁ・・・」


  玉置に注意された誠治は口を尖らせる。

  櫻木と僕がそれを見て笑っていると、背後から規則正しい寝息が聞こえそちらを見ると、永野が爆睡していた。

  とても気持ち良さそうだ・・・。


  「櫻木さん、玉置さん、やっちゃって良いかな?」


  「お好きなように」


  「いくらこの後見張りにつくと言っても、これはダメでしょう・・・」


  櫻木と玉置は呆れたように永野を見つめ、誠治に頷く。

  ゆっくりと永野に近付いた誠治は、左手で頭を掴み、渾身の力でこめかみを絞り上げた。


  「いってぇ!!何!?何なの!!?」


  状況を理解出来ない永野が絶叫して悶えるが、誠治の手は離れない。


  「永野ちゃんさぁ、何途中で寝ちゃってんの?貴宏君だって最後まで聞いてくれたのに、誠治君ショックだなぁ・・・」


  「すんません!すんません!すんません!!俺が悪かったです!!」


  永野が涙目で謝ると、誠治は仕方なく手を離した。


  「あー痛かった・・・井沢さん握力どんだけあるんですか!頭割れると思いましたよ!?」


  「何kgだろうねぇ、当ててみてよ」


  誠治は涙目の永野に問い掛ける。


  「林檎は潰せるでしょうね・・・80!!」


  「残念、その2倍だ。不正解だったからもう一度・・・」


  誠治は怪しい笑みを浮かべ、永野にゆっくりと近付く。


  「2倍って160!?マジでやめて下さい!お願いしますから!!」


  「冗談だよ・・・右手が無いから鍛えたんだよ。力isパワーだ!!」


  「井沢さん、同じです・・・」


  玉置が呆れて突っ込むが、誠治は気にしない。


  「握力は良いぞ!握力こそ漢の象徴と言っても過言じゃない!!右手が無ければ左手を鍛えれば良いじゃない!!」


  誠治のテンションが上がる。

  どれだけ握力が好きなんだろうか・・・。


  「まぁ、美希の胸を揉む時は優しく労わるようにしますがね!おっぱいの半分は優しさで出来てますから!細心の注意が必要ですから!!」


  誠治を見る玉置の目が怖い。


  「井沢さん、うるさいです・・・美希さんに言いつけますよ?貴宏君の前でして良い話じゃないですよ?」


  「あっ・・・それは勘弁してください・・・また口聞いてもらえなくなっちゃう・・・」


  井沢が目に見えて小さくなる。

  今にも泣き出しそうだ。


  「永野さんもそろそろ時間ですから早く行ってください・・・」


  「了解・・・あーまだ痛い・・・」


  永野は玉置に促され、こめかみを押さえながらフラフラと玄関に歩いていく。

  誠治は玉置の前に正座をさせられ、お叱りを受けている。

  僕は父と櫻木に促され、寝室に入った。

  リビングからは誠治の謝る声と玉置の冷たい声が聞こえてくる。

  僕は誠治の身を案じつつ布団に入り、眠りについた。


  

  



  

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