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あとがきという名の人物紹介(希少魔族五人組・その他)/ネタバレあり


☆アリ

 きらりとした白髪白目。ござる口調。キツネ顔。雪男。一人称は吾輩。渋い好い声をお持ちだけど見た目十五歳くらい。

 雪一族は一説には絶滅したとまで言われているけどちゃっかり生きている。そもそも人間嫌いというか種族間の結束が固くて本人が言った通りほとんど雪山を降りることはないとされる。雪山で熱湯温泉に浸かるのがマイブーム。雪男一族の頂点に君臨しており雪山の支配者。

 ミコトとは天候不順で雪があんまり降らない年に小さな雪ん子や雪女が難儀している時に助けられて以来の付き合い。謎の確率に当たって出会ってしまった瞬間逃げようと思ったけど逃げもせず騒ぎもせず勿論アリさんを捕まえようともせず完全に冷静なミコトに「弱っているのは雪が降らないからか」と的確に指摘されてなんだこの人間と思いつつもうっかり素直にうなずいたところ指先ひとつで豪雪により視界がホワイトアウト。なんだこの人間と思いつつ一族は元気になってアリさん茫然。なんでそんなことをするんだと問いかけた所、「雪山の管理者がいなくなるのは面倒が増えるからだ」と合理的答えを返されてぽかん。実はミコトは雪山に生える薬草だったりそこにいる獣だったりを探しに来ただけ。そして雪山の草木や獣を管理している雪一族はミコトにとって必要だった。この人間、欲望に忠実で迷いがない……! とアリさんは戦慄したけど救われたのは事実なので超感謝。

 なんだかんだ言いながら結局は助けてくれるミコトさんに陥落。その頃にはこの人間多分人間じゃないけどどうでもいいやという思考に落ち着いた。



☆オリ

 肩でそろった銀髪銀目。のだ語尾。平凡顔。ユニコーン。何処までも平凡顔の成人男性。一人称我。額の中央に角らしきものがある。孤高の種族で単独行動が常。その個人主義なユニコーンたちの中でも一目置かれる存在。

 個人主義だけどユニコーンの中にも付き合いや交流はあって希少種族だからこそ互いを大切にしている。プライドは高い。

 ミコトとは角を折ってしまったときに助けられて以来の付き合い。勿論角は生え変わるんだけどユニコーンのプライドの象徴なので誰にも知られたくなかった。ちなみに角を折ったのは其の時女性体だったスラギです。縄張りから追い出そうと突進してきたオリさんを回し蹴りで「えいっ」って蹴ったら見事に根元から折れた。オリさん絶望。最初はスラギに切れていたオリさんだけどミコトに叱られて「あ、これ逆らったらダメなやつだ」と的確に察して怒られる仲間としてスラギと共感しあって和解した。

 その後折れた角をミコトに渡したところ薬を作ってくれてそれを服用した途端にょっきり角が生えてきて元に戻った。ミコトさんの狂気の魔法薬怖い。でもオリさんは喜んでいたし副作用はなかったからよかったと思う。ミコトはユニコーンの角という材料をただで手に入れたことに対するギブ&テイクだったけど。



☆ハベリ

 角刈りの濃緑髪に緑の目。オネエ。ゴリマッチョ(着衣)。世界樹の化身。女子力の高いゴリマッチョ。一人称アタシ。

 結構前から意志をもっていたがなかなか外に出るきっかけがなく、ミコトが世界樹に触れた瞬間に最後のきっかけを得て実体化した。ミコトには一目ぼれ。地は結構雄々しいけどオネエと女子力は最初から備わっていました。ちなみに実体化した瞬間ミコトを見て「やあん! やっぱり実物で見るとカーワーイーイー!」と叫んだけど世界樹を観察していたミコトに「おい、のけ。見えねえだろ」とたいへん冷静に言われて「リアクションを頂戴!」と叫んだ。傍で見ていたスラギとアマネとヤシロは爆笑。ハベリ可哀想。

 百年の恋も冷めるかと思われたがその後ミコトの的確な指示でずさんな管理だった世界樹への扱いが改善されたので「やだ、ミコトちゃんアタシの事こんなに想ってくれてるのね!」となったハベリさんはすごくポジティブ。

 世界樹の化身と見た瞬間判っていたミコトにとっては世界樹そのものへの興味の方がまさっていたのでそんなハベリさんを完全にスルー。ミコトさんドライ。しかし狙いを定めたゴリマッチョ(着衣)は諦めません。



☆イマ

 ふわんふわんの黄髪に黄色い眼。喋り方はやんちゃ盛りの元気いっぱい。見た目人生に疲れたおっさん。黄龍。一人称ボク。口から出てくるアニメ声は現実の見た目とのギャップに一瞬幻聴かと思ってしまうほど。死んだ瞳に濁った表情で口角のみ僅かに引き攣っているのがデフォルト。

 戦慄するほど迅速な効果を表す薬の原材料になる鱗の持ち主で騎士団長たちが知らないうちにミコトを襲撃して見事風邪をひかせるという天変地異が起きかねないことをしでかした。魔族の中でも一族ごと孤高且つ好戦的。

 ミコトとは空腹で行き倒れて餌付けされるという出会いだと双方思っているがグレン翁によって古の眠りよりたたき起こされた伝説の龍でその時見事に一撃で沈められて龍族の里に落とされた。その後実力で龍族の里長になっている。

 子供っぽく振る舞うし実際見た目のネガティブさを裏切ってアクティブなので希少魔族五人組の中で一番よく怪我をしてそのたびにミコトに手当てしてもらっている。好戦的なのでもちろん自由人にも挑んだんだけどあえなく負けた。自由人は友人だけど格上という認識に至る。



☆ソカリ

 角髪に結われた赤髪に赤い目。麻呂口調且つうりざね顔の性別不肖。ゴリマッチョ(半裸)。精霊の長。片手に扇子を持って口元を隠している。髪には豪奢な装飾。上半身は裸。下には極彩色の布が一枚。裸足。一人称妾。

 精霊の隠れ里には色んな迷いのトラップがあるのに軽々突破してきて簡単に居座って勝手にいろいろしているミコトさんに最初は怒ったんだけどその魂の美しさに感嘆して意気投合。ミコトが神とは知らないが精霊とも極めて近い高位の存在と認識していて、ミコトの近くにいると精霊一族の力も向上することから精霊の救世主だと思っている。ミコトに傍にいてほしい。

 けど自身が風の属性も持つ精霊でどこへでも自由に流れていくミコトのそれが正しい姿でもあると思っている。



☆リゼライア・グレミリオ・ディ・オロスト

 グレン翁。ミコトたちの師匠。一応元神。享年83歳ということになっている。

 人間の限界に挑戦したい。好奇心の塊で自由人の保護者のはずが保護されていたいつまでたってもどこか子供のような人。自分の感情にも他人の感情にも触れてこなかった期間が長すぎてものすごく鈍感でそういう情動があまりよく理解できない。グレン翁は最初は只のすごい爺さんだったんだけどミコトの師匠なら神だな……という安直な結論のもと元神にクラスチェンジした。

 最初期の設定では普通に自由人たちの尊敬とかを集めてるすごい人だったんだけど登場シーンを考えているときに豚の着ぐるみとかきて降ってくる、そしてそれをスルーされる、というのを思いついてそれがすごくミコトたちの師匠らしかったので180度方向転換してグレン翁の奇行は出来上がった。

 ちなみに魔法以外でちょくちょく飛ぼうとしていたのは人間の限界に迫りたかったから。ついでにミコトが生まれたときから力は移行しているので飛べるほどの強い力を持っていなかった。



☆ユースウェル王国国王

 リリアーナの父。ジーノの戦友。最初期の設定では黒幕。ミコトを利用しようとして失敗して説教されて改心するのはこの人の予定だった。でもスラギで懲りているという見通しの下自由人に振り回されて胃が痛い可哀想な人ということに落ち着いた。ジーノに辞めてほしくない。だってスラギの微笑みにうなされているからです。スラギが出て行った後もヤシロとは付き合いがあったので割とぐいぐい魔王に意見するジーノを内心リスペクト。でも同じレベルで胃を抑えていた時期がちょっと懐かしかったりする。



☆セルジア皇国皇帝

 色ボケ爺。最初期は登場時点で故人。ユースウェル王国国王黒幕設定がなくなった後は黒幕におさまった人。結局黒幕は黒幕なんだけどアマネに指示を出していたという設定もなくなり、イリュートに無理やりいうことを聞かせていたという設定も覆され、もっとシリアスになる予定だったのが自由人が自由すぎたせいで何もかも台無しにされた。

 ちなみに彼らの結末はミコトに説教されてもう可哀想なくらい脅えてお願いだから捕まえてくださいとジーノたちに懇願するのとミコトの信者になるの二択があったが、なんだかんだ言ってアマネと血のつながりがある彼らは信者になりました。




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