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あとがきという名の人物紹介(ユースウェル王国友好使節団組)/ネタバレあり


☆ジーノ・アレドア

 橙髪・紫色の瞳のいかついおっさん。騎士団長。34歳。アレドア伯爵家当主。王女付侍女・サロメの夫君。

 初期設定から最も扱いが変動した人。初めは本当にわき役だった。しかし突っ込み役に抜擢して書き進めているうちに、あれ、実はこれ騎士団長が主人公じゃない? と感じ始めた。検索ワードの「主人公最強」が「自由人最強」に変わったのはこのせい。それでも作者の中ではミコトが主人公です。ミコトのモノローグ一切ないけど。

 とにかく苦労人。問題児を抱えた保護者。スラギやアマネやヤシロのミコトへの愛情には恋愛方面はいってるけどジーノのミコトへの愛情は父性愛。喩え乙女の様に泣き崩れようともミコトにお姫様抱っこされようとも彼の立ち位置はお父さん。もしくは引率の先生。というかミコトだけでなく自由人四人に対して庇護欲がある。

 彼らのために死ねないけれど彼らが生きるために自分が必要だというのならばそばで支え続けようと決意し本当に死後自由人の傍に居続けるジーノは男前です。きっとそこに美人なサロメさんも惚れたんだね。

 しかし彼は何処までも常識的な感覚を残しつつ自由人の感性を理解してしまう変な人です。究極のお人好しともいう。



☆リリアーナ・ユースウェル

 白金髪・鳶色の瞳の美少女。王女。17歳。

 ツンデレの予定だったけど殆どツンデレを発揮せずに終わった。ミコトがクーデレ過ぎたせいだと思う。本来はもっと恋愛要素を盛り込んでその相手役になる予定だった。作中唯一の年齢と見た目が一致した女の子だったので。

 しかし悪夢を見て叫んだり女になったミコトとスラギの胸をわしづかんだりとキャラ崩壊が著しい。ミコトさんが崇められていて、かつ自由人の相手という名の会話の主体を担っていた騎士団長がいたおかげで影に隠れて空気になってしまった一応友好使節団の代表。

 初期設定では旅で成長して最終的に若き女王陛下になる予定だったんだけど塵へと消えて年の離れた弟ができた。でもイリュートと結婚するエンドは当初から決まっていた。彼女は初恋を実らせて幸せになったと思います。



☆イリュート・ルーリエ

 赤髪・茶色の瞳の少年。騎士。17歳。ルーリエ子爵家三男。母がリリアーナの乳母の為リリアーナとは乳兄弟で幼馴染。その誼もあって専属騎士になる。無口でたどたどしい喋り方をする。幼き日のリリアーナの照れ隠しでリリアーナのことは「姫様」と呼んでいる。ジーノに続いて初期設定とは大変動した人。

 当初は情報漏洩行為は母の為ではなくリリアーナの為で、隣国の命令ではなく国王陛下その人の命令だった。国王陛下がミコトを取り込んで何やかや利用するためにイリュートに命じてて、魔王城から戻ったところで盛大にジーノたちをイリュートが裏切る流れがあったはずなんだけど国王がスラギを勧誘する時すでに自由人に振り回される可哀想な人に成り下がっていたためこの設定は消えた。なぜならばスラギという金髪の悪魔だけで自由人はお腹いっぱい、もう懲りているのでミコトまでも取り込もうとはこの国王絶対思わない、という結論に作者が至ったからです。

 なお初期設定ではイリュートからリリアーナへの恋の矢印ももっとはっきりしていたしイリュートは普通にしゃべれるけど少々寡黙な騎士、ぐらいの性格設定だった。でも突っ込み担当騎士団長が盛大に叫ぶせいで逆にしゃべりが拙い天然騎士にシフトチェンジした。

 イリュートの情報漏洩行為がばれたあたりで実は腹黒だったのでは、計算高かったのでは、とジーノが戦慄してるけど大分無邪気で天然が過ぎる彼は「ミコトさんの事、話せば、……あの国、(元気もやる気も)なくな(って母親は解放され)るかなって」ぐらいに思っていた。ジーノほど自由人に対して理解が深くないのでミコトを標的にすればもしかするとスラギたちがキレてユースウェル王国も普通に滅亡の危機があったかもしれない、と思い至らなかったのと同様に自由人たちが人間を滅ぼす勢いでセルジア皇国に気炎を上げるとは思っていなかった模様。勿論帰国後にしこたまジーノに叱られた。



☆サロメ・アレドア

 茶髪・碧眼の美女。王女専属侍女。29歳。ジーノの奥方。

 暗器を使いこなす文武両道有能侍女という設定はあるにはあったんだけどあんまり生かされなかった。なぜならば周りにいた自由人が可笑しかったからである。

 彼女に暗殺能力をつけたのは王女がいるのに護衛が騎士三人じゃ王国も魔王のところにやらないし身の回りを世話する侍女は必要だよなと思ったのと、旅の道中魔物や他国からの刺客に狙われてサロメさんが撃退するという戦う美女を考えていたからなんだけど、魔物も刺客もそんなもの鬱陶しがったスラギによって近づく前に笑顔で駆逐されるよねという結論の元彼女の戦闘能力が発揮されることはなかった。

 ジーノと夫婦としてのあれこれも考えていたけどジーノは自由人の世話で忙しかったので描写なし。動揺の下王女と同じくミコトとスラギの胸をわしづかんだりジーノの首を締め上げたりと奇行が見られるがすべて自由人の所為である。

 ちなみに彼女には貴腐人という隠れた設定があったがあんまりはっきり明記できなかった。本来はじゃれ合う自由人たちにキャーキャー言ったりするはずだったけど道中馬車の中だったのとやっぱりジーノばっかり自由人と話していたので作中には入らなかった。夫君・ジーノがミコトにお姫様抱っこされるのを見て頬を染めていた辺りにちらりと名残がある。



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