あとがきという名の人物紹介(自由人四人組)/ネタバレあり
☆ミコト(=命)
黒髪・紺色の瞳の美形。髪型はローテール。とにかく最恐の美人。黒髪の麗人。黒髪の自由人。26歳。神聖魔法の使い手。両性体。言わずと知れた神。
何でもできる。できないことなどない。そしてやりたいことしかやらない。狂気の薬師。興味のないことは本当にどうでもいい。好ましいかどうでもいいかの二択しかない極端な人。自分の大切なもの以外には興味を示さないという意味で平等な神様。懐に入るにはきっかけやタイミングが必要だけど何らかの拍子に懐に入れたらとても大事にしてくれる。どっか自分の知らないところでスラギとかが死んだら「そうか」と追い求めないけど目の前で傷つけられてたらブチ切れる。とても怖い。
母親とのやりとりはまさかのライトに語られたけど実際色々あった。ただし本人は気にするような情動を備えていないので本当に気にしていない。
ちなみに初期設定ではミコトのチートは師匠と出会ったことによって開花したことになっていたが、いつの間に「最初からできた。原理なんぞ知らん」に行き着いた。
ミコトに関しては「美人」がモチーフ。色んな人にも愛されているけど興味がないと塩対応も真っ青なのでジーノが思ってるより敵もきっと多い気がする。深く物事を考えてそうで多分そんなに深くは考えてない。
ちなみに最初期の設定ではスラギの幼馴染で雑貨屋店主という事しか決まっていなかったミコトさんは普通に男性だった。だけどミコトの作った薬をスラギがいたずらで飲ませて女性化してしまったというエピソードを考えていて、いやそんないたずらにハマる様な油断はしないだろうミコトさん容赦ないからと思い直し、いっそのこと最初から女性に成れればいいのでは思って両性体という設定に行き着いた。
☆スラギ(=皇)
金髪・緑色の瞳の美形。ゆるふわくせっ毛。金髪の自由人。金髪の悪魔。27歳。全属性魔法の使い手。両性体。神の眷属。
微笑んでいます。常にあはっと笑っています。イラッと来る。でも本人は本当にミコトしか見えてない。自由人の中でもミコトと常に一緒にいるミコト至上主義でミコトが最愛。ミコト以外はどうでもよすぎるヤンデレ一歩手前。でもミコトの方が最恐なのでヤンデレが成立しない。
ミコトと同じく父親とはいろいろあったんだけどびっくりするほど飄々としてる。父親の設定もいろいろと考えはいたんだけど入れ込むにはちょっと重すぎたのとスラギの中で印象深い人間として父親が認定されていなかったため割愛。ミコトと同じく身内に超ドライ。
スラギの中で大切なのはミコトだけでそこで世界が完結している。きっとそれでいいとスラギ自身は思ってる。ジーノは「いい子だからもうちょっと周りを見よう!?」と嘆いているが馬の耳に念仏。
やりたいことしかやらない、ある意味有言実行。ミコトが鬱陶しがるのでミコトと常にべったりはしないけど一か月に一度はミコトに会わないとミコト不足で死ぬと本気で思ってる。自由人眷属組の中で多分最も視野も世界も狭い人。
なお、当初はミコトと同じく師匠との修行中に才能を開花して冒険者になり、王国騎士となる予定だったが生まれつきチートでぶっちぎった。初期設定ではスラギはミコトのナイト、戦闘専門でミコト自身はサポート特化、と考えていたんだけどミコトさんがどんどん物理で強くなっていったのでスラギさんミコトのナイトと違う、犬だ! と思ったのでジーノは時々スラギを「この駄犬が!」と内心罵っている。でも声に出しても「あはっ! そうだよ~。俺はミコトの言う事しか聞かないから~」って服従宣言されて撃沈すると思う。
☆アマネ(=周)
赤茶髪・黒色の瞳の美形。左目にある傷は実はスラギと喧嘩してやっちまったものです。ミコトに怒られるのを恐れたのとスラギも案外大きなけがを負っていたせいで手当てが遅れて痕が残った。ミコトには死ぬほど怒られた。ぶっちゃけミコトの手にかかれば跡形もなく傷は消えるんだけど自らの戒めのために残している、わけではもちろんなく、「こういう傷跡もカッコいいかもしれない」という若気の至り。そんなころもあった。27歳。赤茶髪の自由人。セルジア皇国第四皇子セドリック。土魔法の使い手。膂力が可笑しい。神の眷属。一応人間。母親は武人。
初期設定ではミコト・スラギの幼馴染だけど悪役で魔王を利用して国のために葛藤しながら何やかや戦うはずだった。でもミコトがあまりに最恐だったので戦いにならないと思っていつのまにかバトル設定が消えた。むしろ彼ら眷属はミコトに害をなすくらいだったら切腹する気がする。ただしその悪役設定が生きていたところでバトルはあるけどほのぼのの予定しかなかった。
ついでに師匠・グレン翁に傾倒している設定もあったけど知らないうちにミコトに傾倒した。どうしてそうなったかは作者も分からないが何も違和感がなかったのでそれでよかったと思う。
なお、もともと自由人の中の突っ込み役だったので回想シーンでは常識人っぽかったり騎士団長曰くの常識の片鱗が残っている気がしないでもないような、というのは名残。
案外趣味人でミコトは大好きだけど自分の好きなことをする時間も大切だよねと思っている。ぶっちゃけセルジア皇国にさらわれた時も母奪還して戻ることもできたけどちょっと遊んでみたかったから残ってみたよ、というところがある。なおそんなアマネに対して御母堂はサムズアップして「やっちまいな」と告げた、この親にしてこの子あり。
自由人眷属組の中では比較的愛想がよくて他人とも友好的なんだけど割り切って他人を悪意なく切り捨てるのもこの人。ある程度関係性を築けていると思わせてぶった切る残酷さはジーノも一回味わっています。アマネさん酷い。
☆ヤシロ(=社)
白髪・金色の瞳の美形。魔王。働かない魔王。白髪の自由人。齢七百に届こうかという爺だが正しい年齢は本人も把握していない。神の眷属。
作中人物の中で長く生き過ぎているが大分はっちゃけている。ミコトが大事だが一応魔王であるという自覚はうっすらある。部下は大事に思っている、これでも。
初期設定では魔法特化で体術はやや不得手、統率力があって部下に慕われる魔王だったはずが、物理でもやらかす上に主に仕事をしないせいで部下からぼろくそ言われる魔王になった。
実はミコトとスラギが女性体になれることを知らなくて初めて女性体になったミコトの姿を見てひとめぼれするというエピソードもあったが消滅した。ヤシロはミコトを嫁にしたいという設定だけ残った。
登場シーンが作中では街中で偶然の邂逅からの捕獲劇だったけど最初期は普通に魔王城で対面して威厳を醸し出そうとしていたところをミコトに「気色が悪い」と一刀両断されたうえばしりと叩かれてそのまま手当てに移行、木から落ちてけがをした残念な魔王であることが発覚するという流れだったが勝手にフライングで魔王城を抜け出してきたので作中の流れになった。威厳を醸し出そうとして遮られる辺りは作中に残ってる。
なお、ミコト・スラギ・アマネとの出会いのシーンも最初は怪鳥じゃなくて木から落ちたという設定だった。木から魔王が落ちすぎているのと木から落ちたぐらいじゃ頑丈な自由人は怪我をしないだろうと思ったのでヤシロには怪鳥から落下してもらいました。