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01: VS
「気にするな。頼まれただけだ」
「でも先輩に忘れ物を届けさせてしまって」
可愛いな、申し訳なさそうな表情も。
彼女からは見えない位置で男が睨んでいる。不愉快、と大きく毛筆書きしてあるような面がおかしい。頼まれたという小さな嘘は、バイト仲間の毛筆野郎にはバレているだろう。
聞こえるように話しているんだ。ちゃんと聞いていてくれ。
「バイト終わったんだろ。一緒に帰るか。送ってく」
愛しの後輩へは、微笑んだ。
恋愛物……だと思っています。
「気にするな。頼まれただけだ」
「でも先輩に忘れ物を届けさせてしまって」
可愛いな、申し訳なさそうな表情も。
彼女からは見えない位置で男が睨んでいる。不愉快、と大きく毛筆書きしてあるような面がおかしい。頼まれたという小さな嘘は、バイト仲間の毛筆野郎にはバレているだろう。
聞こえるように話しているんだ。ちゃんと聞いていてくれ。
「バイト終わったんだろ。一緒に帰るか。送ってく」
愛しの後輩へは、微笑んだ。
恋愛物……だと思っています。
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