第1話〜手が滑ってピンチアウトを現実の物にしてしまった件
新作です。会わせていただいておりまふ。また突拍子もない シチュエーションですが、まだまだ エピソードを考えております。エピソードはそれぞれ絡み合ううようにしたいです。乞うご期待!
スマートフォンにメールが届いたという着信音が響いた。その音で目醒めた。
どうせ碌なメールではなさそうだし、無視を決め込むか、と最初は思っていた。
僕は、2人掛けソファに寝そべっていた。部屋の片付けをしている合間だった。僕は片付けに疲れて少し眠ってしまったようだ。
どうせ、くだらないメールだ。
思いながらもキャリアメールの受信ボックスを開いた。件名が、『株式会社ダックスブームより』となっていた。やっぱりそうだ。良くて何処かの企業の商品コマーシャル。悪ければ詐欺師からのメール。さらに悪ければリンク先URLを、開いた瞬間にスマホがウイルスに感染してしまう奴。
いずれにしても、読む価値もない。というか、読めば必ず僕のもとに不利益がやってくる。受信ボックスを閉じようとした。
スマホのディスプレイの中に、ふとした違和感があった。謎のメールが届いているのだ。
文字ではなさそうで、数字でもなく、漢字のようで漢字でもなく、ただの黒点にも見える文字?記号?の羅列が件名に貼られている一通のメールだ。
僕はどうにもその件名だけでも読み取りたいと思った。スマホの画面に 親指と人差し指を当てた。ピンチアウトして画面を拡大させるためだ。よし、ピンチアウト━━。
心の中で呟いた その瞬間だった。スマホが傾き出した。そしてドサっと音を立てて床まで落ちた。
咄嗟のことで 僕はうまく対応できなかった。そのまま空の空間をピンチアウトするように、人差し指と親指を広げたのだ。
するとなんと!目の前のセンターテーブルの上にあった500円玉が僕の指の広がりに合わせて巨大化したではないか!それは、直径にして、7〜8cmはあろうかという500円玉であった。
「は?」
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




