表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

8 星の剣

(柔らかいか?)

明暦の小天狗を使ってみた。

柔らかく明るい剣が出来上がった。強度が圧倒的に足りない。

飾り用なら良いのだか・・・

(これは使えない)

刀には向いてない鉄だった。


(他には無いのか?もう一度戸隠に行くか?)

そうと決めたら、いてもたってもいられない。

背負子を背負い家を飛び出した!

街道を走るように進み山に飛び込んだ。

まず高い所に行き地形をみる。

石が落ちたとされる場所あたりに目を向けると、確かにすり鉢のように凹んでいる。

当たりを付けてその場に向かう。

(全く薮が深くうんざりだ)

途中の沢から水をくむ。

ついでに手拭い濡らし汗で濡れた身体を拭く。

(冷たいがなかなか気持ちがいいな!)


「ぐっ・・・」

「誰だ!」

呻き声の方に視線を向けると修験者らしき人物が、大岩の横でうずくまっていた。

如何(いかが)された?」

「いや・・・病でな気にせんでくれ」

「そう言う訳には行かん!」

「これも修行だ・・」

「とにかく、ねぐらの場所は!」

若いのか年寄りなのかよくわからない、ガリガリに痩せた行者を背負子に座らせ、ねぐらにしてる西の横穴まで運んだ。


ーーーーーー


穴なら奥に行き熾火(おきび)から蝋燭(ろうそく)に火をつける。

火が揺らぎ行者の横顔をてらす。

(これはかなり悪そうだな)

水を飲ませ横に寝かせる。


少しすると落ち着いたのか、行者が話しかけてきた。

「すまん修行が足らんの、ところでお主は何しにここにいる?ここは禁区なのだが?迷ったか?」

環はしばらく考えて本当のことを言う。

(修験者なら何か知っているかもしれない)


自分は刀鍛治だか良い鉄を探している。明暦の小天狗を持って行って作刀したが、とても実用には耐えられる物では無かった事を話した。


じっと耳を傾けていた行者は穴の奥を見つめ口を開いた。

「この奥に明暦の小天狗の御神体がある」

「御神体!?」

「そうだ、あの祠に入っていたのは(くず)の部分だ。中央はここの奥に(まつ)ってある。わしは守護しておる」

「守護?」

「わしが御役目が出来なくなったら狼煙(のろし)をあげる。そうすると次の者が来る」

「明暦からずっと?」

「ああそうだ、だがワシで終わりで次はいない・・・滅びの時にそなたが来た、これもお導きだろう。御神体を持ち帰り剣にするが良かろう」

「!!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ