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36.Rs  作者: 川之一
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1. スールイティ団



 盗賊達が憧れる盗賊団の一つ"スールイティ団"。


 ソフトショートヘアーの金色の髪に灰色の瞳の若い男性の名は"ライメゼ"。スールイティ団のリーダーである。



 中央依頼店(オーダーセンター)の本部にある認証印を盗む任務を任せていた団員の五人が失敗してしまった。中央依頼店(オーダーセンター)で何があったのか聞こうと思い、無事に戻ってきた五人の内の二人であるザンツィルとダラメットを部屋に呼び出していた。

『……何ですか? リーダー』

椅子を回転させ、ザンツィルに視線を向ける。不機嫌そうな表情でザンツィルはこちらを見ていた。

『認証印、盗めなかったみたいだね。何があった? 他の三人はどうしたの?』

『……』

自分がそう聞くと、ザンツィルは黙ってしまった。


 ……嫌な予感がしていた。他の三人はもしかしたら、中央依頼店(オーダーセンター)の警備の罠に掛かってしまったのではないだろうか。


 『ラ、ライメゼ……じゃなかったっす。リーダー、その……盗みを失敗してしまったんす。それで……』

ダラメットが事情を説明しようとすると、ザンツィルはダラメットの方に顔を向け、鋭い目つきでダラメットを睨んでいた。何か不満に思う事があるようだ。

『オレは悪くない‼︎ 失敗したのはこいつだ‼︎』


 ザンツィルが団員達と協力をしたがらないことは知っている。団員達から任務を完了した際に受ける報告の中で、殆どの者がザンツィルだけが単独行動をしたと言っていた。ザンツィルが頑なに協力を拒む理由は何なのだろう。


 『ザンツィル……お前は仲間を何だと……』


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