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桜、舞い落ちる夜に ◇
2019.12.4 に書いたものです。
桜 舞い落ちる夜に 今宵 その歌を聴いて
耳を澄ませば聴こえてくる
誰かのその歌を
時は ただ流れのその中に
潜む 想いをただ掻き乱す
今は ただ求めし平穏を
忘れ 荒れる波の果てへと行く
揺れし心 遠ざかる過去 踏みて先へと行くその影は
いつか見つめ 恋い焦がれし あの影と刹那に重なる
桜 舞い落ちる夜に 今宵 その歌を聴いて
愛 崩れ去る前に 宙に 声を響かせて
夢は ただ現のその中に
在る 想いをただ愛しんで
縁を ただ求めしこの指を
結び 重ねる旅の果てへと行く
震える心 進みゆく未来 追いてたどり着く明るみに
かつて見てた ただ懐かしき あの光と刹那交差する
時 刻み出す朝に 有明 その願いを叫んで
雨 降り注ぐ後に 地に 祈りを捧げて
綴った手紙は どこへ届くのか 信じた気持ちは どこへ届くのか
桜 舞い落ちる夜に 今宵 その歌を聴いて
愛 崩れ去る前に 宙に 声を響かせて