鋼鉄の乙女のモノローグ ◇
涙ただ流すことが
明日の私を救うと
いつの日かの貴方は言った
けれど
その時は分からなかった
遠きあの日の涙が
今の私を作ると
遠い日の貴方は言った
けれど
その時は理解できずにいた
でも
今ならば分かる気がする ほんの少しだけだけれど
そう
今ならばきっと分かる ほんの少しだけだけど
悲しみの日々を越え
出会う幾つもの希望に
私は手を伸ばせるだろうか
今はまだ分からないけど
辛過ぎた日々を越え
出会う唯一の光に
私は手を差し出せるだろうか
今はまだ自信がないけど
涙ただ流すだけじゃ
明日の私は救われないの
いつの日かの私は言った
それは
その時は強くあろうとしていたから
遠きあの日の涙は
今の私には要らない
遠い日の私は言った
それは
その時は夢みたくなかったから
でも
今ならば夢みれる気がする ほんの少しだけだけれど
そう
今ならばきっと夢みれる ほんの少しだけだけど
悲しみの渦の中にあって
いつか出会う幾つもの希望に
私は手を伸ばしたいから
今は夢を抱く
辛過ぎた渦の中で
きっと出会う唯一の光に
私は手を差し出したいから
今は自信を築く
まだ幼かった頃に 貴方が語り聞かせてくれた
あの美しいお話 まるで貴方の最期みたいだった
生き急ぐことしか知らぬ 私に貴方が教えてくれた
今をただ愛すこと
今をただ護ること
悲しみの日々を越え
出会う幾つもの希望に
私は手を伸ばせるだろうか
今はまだ分からないけど
辛過ぎた日々を越え
出会う唯一の光に
私は手を差し出せるだろうか
今はまだ自信がないけど
あぁ 懐かしい記憶だけが 今の私の道標




