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KAKUYO  作者: 四季


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女神 ◇

愛す者の消えし夜に

舞い降りしは(あか)の女神

愛しき人去りし夜に

舞い降りるは朱の女神


人はただ永遠に

なりて記憶と化し

人はただ朽ち果てて

いつしか灰へと成る


愛が悲しみ生む夜に

舞い降りしは藍の女神

愛がこの胸乱す夜に

舞い降りるは藍の女神


記憶はただ永久(とこしえ)

眠る過去と化し

記憶はただ滅びゆき

いつしか無へと成る


愛を教え導く夜に

舞い降りしは翠の女神

愛を伝え抱く夜に

舞い降りるは翠の女神


願いはただ果てしなく

続く道程(みちのり)となり

願いはただ遠ざかり

いつしか幻へ成る

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