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7月のフォルテ  作者: 鳴瀬 叶
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泣きたくなるほどすべてだった。

叫びたくなるくらい愛おしかった。

私は、私には…。


「14番 月名高校 銅賞。」


その瞬間、すべてが終わったと思った。ステージの上に立っていた先輩は泣いていた。周りのみんなも泣いていた。悔しいはずなのに、悲しいはずなのに私は泣けなかった。なんで泣けないのかはわからなかった。自分に呆れすぎていたのかもしれないし、本当は悔しくなかったのかもしれない。私自身、そのことはもう思い出したくないくらいだった。顧問が言った言葉も忘れない。


「お疲れ様でした。県で最下位という残念な結果でしたけど…。」


今なんと言っただろうか。県で最下位?37校もあるのに?その時の衝撃といったらすごかった。私に予期せぬパイが顔面に飛んでくるような、頭に後ろから勢いのあるバレーボールをぶつけられたような。むしろそれこそ天地がひっくり返るといっても過言ではない衝撃であった。

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