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  作者: 鵜狩三善


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霞を食べる

 昼休みの校庭で、わあっと悲鳴とも歓声ともつかぬ声が起きた。

 何事かと職員室から飛び出すと、児童らが空を見上げて騒いでいる。その視線を追いかけてみて驚いた。

 数名の子供らが、まるで風船のようにふわふわと二階ほどの高さに浮いている。

 幸いそこから高度が上がる事はないようだったが、自力で降りもできない様子だった。大慌てでハシゴを出して、どうにか地上に引き戻す。

 その後、一体何がどうしてこうなったのかを尋ねると、「あのお菓子の所為だ」との答えが返った。グラウンドで遊んでいたら、空からたくさんの菓子が落ちてきたのだという。

 ある程度は分別がつく高学年の児童も同様の回答で、何者かが上空から撒いたのに間違いはないようだった。

 得体は知れないがとにかく危険物である。

 校内放送を流して回収をした。


 それは個包装された、白く雪めく綿菓子に見えた。パッケージには何の印字もイラストもなく、どこのメーカーのものともわからない。

 空気が多く詰まっているらしくどれもぱんぱんに膨れているが、試しに一つを開封すると、中身の全部が湯気のようにふわっと上空に漂って消えてしまう。

 まるで、(かすみ)か何かのようだった。




 以上は十時 千紗様よりの原案

「雪のようなお菓子が個別包装で降ってきた」

 を元に創作したものです。

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