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  作者: 鵜狩三善


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吸いさし

 家に帰ったら、テーブルの上の灰皿に吸いさしがあった。

 あたしはひとり暮らしだし、煙草なんて吸わない。灰皿は別れたばっかのアイツ用に買ったものだった。

 部屋にはまだ煙草の匂いが残留している。それもまた、アイツの匂いとして記憶に残っているものだった。


 唐突に不安になった。

 もしかしてアイツ、どっかで事故って死んでたりするんじゃあるまいか。そんな嫌な予感に駆り立てられて、大急ぎで電話を入れた。

 普通に元気だった。

「よりを戻さない?」なんてアホを言うから死ねバカって返して電話を切った。

 しばらく考えてから、メールをした。

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