表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/1000

声援

 風邪を引いた。

 久方ぶりに高い熱を出した。眠っていると、自分の呻くうわ言で目を覚ますような有様だ。

 そうして寝たり醒めたりを繰り返していると、耳にどこからか、ぼんやり人の声が届く。何を言っているのかは定かならない。けれど確かに声がする。

 朦朧とした頭を起こしてで出所を探る。するとそれは枕元に放置した、読みさしの本からするのだった。

 曖昧模糊なる遠い声を聞き取ろうと、ひんやり冷たい表紙に耳を押し当てる。


「フレー! フレー!」


 繰り返し叫ばれていたのは激励だった。

 声援は、どこの誰のものとも判らない。けれど無性に懐かしい響きがした。

 何故かひどくほっとして、俺はことんと眠りに落ちた。夢も見ない、深い深い眠りだった。

 翌朝目を覚ますと、熱はすっかり引いていた。

 そういえばこれは、親父の蔵書だったと思い出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ