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  作者: 鵜狩三善
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暑くなる

 帰り着いたら、自室が夏のように暑かった。

 外は木枯らしが吹いているというのに、明らかに異常だ。人為でなければ部屋がこんな温度になるはずがない。

 付けっぱなしか機器異常かとエアコンをチェックしたが、しかしそれはまったく稼動していなかった。

 首を(かし)げながら窓を開けて室温を戻した。


 それから毎日ではないが、数日おきに部屋は猛暑の様相を呈した。

 原因は全く不明のままで、流石に気味が悪くなる。そうするうちに、遠縁の叔母の訃報(ふほう)が聞こえた。まだ子供の時分に会ったきりの人だった。


 よくある怪談話ならば、続いていた異常はその予兆であったのだ、とでも結んで終わるのだろう。

 だがそれ以降も私の部屋は、月に一度は暑くなる。

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