表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 鵜狩三善
166/1000

予感

 ひとり部屋でくつろいでいると、ぴしりと鋭く音がした。氷が(きし)んで割れるような音だった。

 何の音だろう。

 部屋を見回すと、写真立ての写真に異常があった。

 私と私の肩を抱く恋人。ふたりの笑顔を切り取った、その一葉に穴が開いている。

 写真立てのガラス部分には少しも傷がない。なのに写真の彼の両の瞳の部分だけが、ぽっかりと(えぐ)り取られていた。それはまるでパンチで打ち抜いたかのように綺麗な穴だった。


 不安を覚えて電話をした。特に何事もないようだった。

 その後も彼の身には何も起きていない。

 とりあえず、今のところは、まだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ