第六話 都市クルミナ (side 転生者)
――鬼の咆哮が平原に響く。
地を揺るがすような轟音が戦いの終わりを告げる。私も騎士達もその音でようやく肩の荷が降りた。私も部下達もこの程度の相手に負けるような弱き者ではないが、戦いの緊張は慣れるものではなく、また慣れきってはいけないものだ。
最後の一撃は従騎士の振るった剣。その一閃がオーガの身体を斬り裂き緊張が終る。
王城から出発し馬車で一日進んだ地点にある、都市クルミナ。私が管轄を任せられている銀都市アルジェントと王都の、丁度中間にあるそこへ向かう道中の出来事だった。
「よくやったロルス。また一段と腕を上げたな」
「いえ。殿下の魔法があればこそです。まだまだ一刀で切り伏せるには力が足りません」
「……魔陣も無しにオーガを一撃で両断出来るようになってどうする。馬鹿力にも限度があるだろうが」
筋骨隆々の我配下は、どうやら先程の成果ですら不服のようだった。あの分厚いオーガの筋肉斬っておいてまだ足りぬとは。これ以上筋肉付けてどうするつもりなのだお前は。
腕が立ち忠誠も篤い騎士なので信頼している部下なのだが……この脳筋具合はもう少しどうにかならんものかと切に考えている。
「レイゼルス様。ロルス様につきましてはもう諦めになった方が宜しいかと。幸いにもロルス様の向上意欲が職務に弊害を及ぼす事は無いのですから、こちらで上手く手綱を握って差し上げれば良いのです。レイゼルス様は乗馬お得意ではありませんか」
「……サリーナ。確かに同意見だが、仮にも私の従騎士を馬車馬扱いするのは止めてくれ。王族として至らないとは言え、猛獣使いになった記憶は無い」
「いえ。王族と言うものは皆猛獣使いと大差ないものだと父からよく言われて来ました。それに王都の浅ましい狸達に比べればロルス様は可愛い子犬のようなものですよ」
「……反論出来ないのが痛いところだな。あるいはそんな者達ですら使いこなす父上の手腕に脱帽しておくところか」
傍に歩み寄って来たサリーナと小声で一言二言言葉を交わす。執事の名門コルヌルコルヌの血を引く彼女も、王都王城に住まう魑魅魍魎達の腹黒さは重々承知済みだ。しかもその魍魎共は鎧袖一触で黙らせられるような弱者では無いのが参ったもの。自分のみならず相手の思考をも想定に入れた真なる『損得勘定』を持っているものが殆どだ。目先の餌に飛びつくような甘い相手は皆無に等しい。
まあ、サリーナの言う事は正しい。底なし沼のような腹の黒さを持った連中を相手にすると思えば我が従騎士の猪突猛進ぶりは微笑ましいと言わざるを得ない。
「無論、レイゼルス様の気持ちは私も充分理解しております。私達の方でもお手を煩わせないよう細心の注意を払いますので」
「そうしてくれ。特にこれからは――随分と頭を使う機会が多くなるだろうからな」
小声で交わすサリーナとの密談を終えて、私は一歩前で。
足を向ける先はロルスが切り倒した敵、オーガの元。既にその傍らで魔道士達が死体の検分を行っている。
「――どうだ?」
「はっ。見たところはぐれと言う線は薄いですね。胃の中にまだ未消化の動物の死骸がありました。どこかに住処を造っている可能性が高いかと」
「赤銅色の肌から判断すると……南方の種か? だが妙だな。餌の豊富な南部からわざわざ北上する理由が解らんが……」
「人の味を覚えた、という可能性もあります。新たな餌を求めて巣から出てきたという事も」
「……ふむ。対応を考える必要があるな。街に到着次第ハンターズギルドに報告し情報も集めてきてくれ。場合によっては私も出よう」
「畏まりました……オーガの死骸はどうなされますか?」
「いつも通りだ。素材だけ獲り死骸は火炎陣で焼いておけ」
軽く指示を飛ばし、私はすぐさま今回の件について考える。
オーガ。人を超える体躯と筋力を持つ鬼族型モンスターの一種。これを一対一で倒せるか否かが戦士系職種の一つの壁となっており、一人での討伐はそれ即ち一流の証にも成る。
騎士ロルス、侍女サリーナ、そして私自身はこのオーガを一人で倒す事が出来る。勿論可能か不可能かの話であって、好き好んでこの凶暴な鬼族と戦う気は無い。脳筋のロルスは別かも知れないが私とサリーナはそうだ。討伐する時は複数での包囲を望む。
つまりはそれだけ危険な相手であり――街近くの道の傍らで出現させぬよう国単位で警戒しているモンスターである。
「サリーナ。君の意見はどうだ?」
「港町付近でオーガに襲われたという情報は入ってきておりません。おそらくはまだ開発の進んでいないクロウ半島から北上してきた種かと思われます」
「……あそこへの出入りは禁じられているのだがな。やはり無視する輩は居るか」
「あの半島にしか生息していない種も居ますので。手付かずの遺跡があるとの話も」
「遺跡に関しては噂に過ぎんと思っているのだがな」
だが希少なモンスターの素材となれば話は別だ。立ち入りが禁止されていても、クロウ半島に生息するモンスターの討伐及び素材の採取が禁じられている訳ではない。一攫千金を狙う者達が監視の目を潜り抜けて踏み入れる場合も、やはりある。
「問題ありません殿下! 例え半島に生息するマーヴルドラゴンが姿を現したとしても、我等騎士は必ずや打ち倒し、殿下にその首級を献上するでしょう!!」
「……うむ。君の活躍には期待している。期待しているから今は魔道士達の作業が終るまで休憩していてくれないか?」
「はっ! 了解しました! 我等騎士隊、周囲を警戒しつつ休息を取っております!」
「…………」
暑苦しい我が従騎士は、暑苦しさを発奮したまま同僚に声を掛けてしばしの休憩へと。
正直なところ、騎士ロルスとは仕事の話をしたくない。嫌ってる訳ではなく、単純に仕事にならないのだ。現に我が侍女もロルスの言動には糸目と言って間違いない冷め切った視線を送るのだし。これは私一人の感情では無いだろう。
「ロルス様の恐ろしいところは、本当に竜種が出現しても変わらぬ勢いで吶喊する光景が、容易に想像出来てしまう点なのでしょうね」
「私が許さんがな。大体、マーヴルドラゴンを剣だけで倒すなど、ゲルガン将軍でもなければ無理な話だ。その将軍でもわざわざ突撃などするまい」
「仰るとおりですレイゼルス様」
竜種に正面から挑む馬鹿……いや、脳筋は私の知る限りロルス一人だ。
他は知らない。むしろ知らなくていい――居なくていい。
「……話を戻そう。差しあたってはドストエル公爵に今回の件について報告し対策を考えて貰わねばならんだろうな」
「……やはりそうなりますか」
「仕方あるまい。平時であれば私が事に当って良いのだが」
「それもお止めくださればと。レイゼルス様が自ら出ることでも無いでしょう」
「そうでもない。オーガの群れがこの付近に住処を造っていたとすれば事だ。王族自ら動いても不興は買わんよ」
「ですが……」
「……確かに、兄上やライオットならば動かないだろうがな」
肩を竦めながら答える。
あの二人は正しく王族だ。人の上に立つ者としての資質を生まれながらにして兼ね備えている。部下を使いこなして事を動かす――自ら動くのは悪手。王族ならば部下と言う名の手足の使い方を極めなければならないのだ。
……こんな時は前世の、地球での記憶が私を苦しめる。一般人としての常識や道徳は絶対的に正しいものには成り得ない。私のような立場の者にとっては特に、だ。
「今回は公爵に任せる以外に方法は無い。それに公爵に任せれば王城の騒動への足止めにもなろう。公爵にこそ異界人を捜索されては敵わん」
一番の懸念はそこだ。王命であることはこの際関係無い。逃げた異界人の捜索に我が国の貴族を関わらせるのは、私個人としても危険だと思っているが故。
公爵もそうだ。能力も実績も人格も全てが優れた大貴族。彼はこのライゼールに欠かす事の出来ない傑物である事は間違いない。私自身、公爵は信用しているし今後も国の為に頑張って貰いたいとは思っている。
だが、彼は、かの公爵はあまりにも――
「ふむ。畏まりました殿下。オーガの件は我が騎士団の名に賭けまして必ずや解決してみせましょう……ですが意外ですな。レイゼルス殿下なら自ら動くものかと思っておりましたが」
向かいに座る歴戦の猛者が鋭い眼を私に向けてきていた。
そう。かの公爵はあまりにも、優秀すぎるのだ。
場所は丘の上にある、都市クルミナを一望できるドストエル公爵の屋敷。オーガを倒した後はモンスターの襲撃も無く、無事に街に到着する事の出来た私は公爵の館に訪れていた。
王族である私が不用意に街中を歩き回れる筈が無く、公爵の元まで出向いたのは当然の事。すぐに丁重な歓迎を受け、湯を浴び、服を着替え、食事を摂り――今は公爵と二人で話をしている。
話、と一言で言っても気楽に談笑している訳ではない。確かに公爵の表情は穏やかであり、口調も声量も静かとしか言えないが……目の輝きは違う。
奥の奥を見据える瞳。初老でありながら未だに衰えぬ野心家の眼光。
「……私にはアルジェントでの政務が待っていますのでね。常に動ける訳ではありませんよドストエル卿。無論、卿の言うように私自ら民の不安を打ち払いたいのですが」
「はっはっは。確かにアルジェントを無視する訳にはいきませんな。いかにクリストファー伯が優秀とは言え、一貴族にあの領地を任せる事は出来ませぬ」
「ああ。それにクルミナ付近でオーガが出たという事はアルジェントにも出ている可能性がある。いずれにせよこの件は貴方に任せ私は明日にでも立つ事にするよ」
……見た目上は穏やかに、私は公爵と語り合う。
けれど解っている。公爵は私の行動の真意を知ろうとしているのだ。
私が、レイゼルス・フォン・ライゼールが、街の近くで発生したオーガの出現を見過ごせない動かずにいられない『甘い』王族である事を公爵は知っている。
「……確かにアルジェント方面にも流れている可能性はありますな。ふむ」
「何か気になることでもありましたか公爵?」
「……いえ。ならばクロウ半島への調査も考えなければならない事態と思ったので。殿下も知っての通りあそこは未だに未開発。手を伸ばすには些か資金が大きいので」
「……見積を出してください。今回の件に関しては金策を渋る気は無いので」
「――」
僅かに眼を見開き公爵は私を見る。
……確かにおかしい発言だ。そこまでするくらいなら自分で事に当る。少なくとも私ならばそうするし、今までもそうしてきた。その事を理解している公爵からすれば今の私の発言は、少々不可解だったのだろう。
だが――やはりこの件で完全に動かずに居る事は、私には出来ない。
甘いと言われても。迂闊だと蔑まれても。
「ではお言葉に甘えさせて貰いましょう殿下。とは言え、現段階では皮算用にしかなりませぬ。まずは周辺の調査。場合によってはハンター達の手だけで解決できる問題かも知れません」
「そう、ですね。出来ればそうであって貰いたい。モンスター退治だけ専念出来る訳でも無いのだから」
「ええ――――丁度、王城の方でも騒ぎがあったようですからな」
――来た、か。
「……耳が早いな。まだ昨日の話なのだが」
「否定はされないのですか? 私はてっきり誤魔化されるものだと思いましたが」
「召喚儀式の最中の出来事だ。どんなに隠そうと卿を誤魔化せる事は出来んよ。あの『爆発騒ぎ』の事を知るのは早いか遅いかの違いでしかない」
「……私が聞き及んでいるのは噂の域に過ぎませぬ。今期の召喚で『何』が呼び出されたのか、知りたいと思う好奇心は中々抑えられませんのでな。年寄りの些細な楽しみです」
そう言って愉快そうに笑う公爵だが……その眼は僅かたりとも笑っていない。
その眼は知ろうとしている。『何』が呼び出されたのか。何故『爆発騒ぎ』等が起こったのか。そして私が何をしようとしているのか。
「――爆弾。一言で言えばそれになる」
「ほう? あの儀式場の強度は私も知っていますが、爆弾ですか? 確かに火薬は応用の効く有用なものだと解ってはおりますがそこまでの品とは……」
「異界から齎された知識が『全て』である確証は無い。今現存してある火薬以上のものが在ったとしてもおかしくはないだろう」
「成る程。つまり今回の召喚では過去最大の品が現れた、と」
「そうなる。儀式場の結界を破壊する程となれば召喚条件にも適応する」
「道理ですな。あの結界を破れる規模となれば……」
押し黙り思考する公爵の姿。
野心家の彼の事だ。強固な儀式場を破れるほどの物が出てきた際の事の推移を、正しく検討しているのだろう。父や、兄や、弟が考えたように。
「……それで、殿下。その召喚物はどうなったので?」
「さて、な。私は召喚に立ち会った訳ではないのでなんとも言えんさ」
「はは、今回も、ですか。そんなに異界の力に頼るのは不服ですかな?」
「……まあ、そうだな」
それらしい言葉で応えたが……公爵の事だ。既に解っているだろう。
私の感情。私の想い。私の価値観。私の思考。
つまり、私の弱い心の裡。その強度を公爵は理解している。した上で言葉を投げ掛けている。
疑いは、まだ晴れていないはずだ。彼は『爆発騒ぎ』の一言で納得するような甘い人ではない。
だが流石に――昨日の今日だ。情報の全てを掴んではいないだろう。
そもそも掴んでいたのなら、この場で話など出さない。秘密裏に異界人を捕らえて自らの利益の為に動かしている筈だ。こんな、探るような言葉は発しない。
「……上手く行かないものですな殿下。有益な召喚物が現れたとしても失くしてしまえば意味が無い。帝国に攻め込む時の鍵になりそうな品でしたでしょうに」
「……父もライオットも、その事は言っていた。私個人としては気は乗らないが」
「我々が攻めなくても、あちらは攻めますぞ殿下。今の各国の平和は緊張故のもの。いつ崩壊してもおかしくはありません」
「解ってはいるよ……」
ああ、解ってはいる。戦争なんて何時起きてもおかしくない。
否。そもそも剣や魔法を使わなくても戦争は起きる。各国の睨み合いも戦争と言えば戦争だ。互いが互いを牽制しあう戦争の真っ只中。血こそ流れていないが……高まる緊張の刃はいつ振るわれてもおかしくない。
「……今日はこの辺りで休ませて貰おう。明日も早いからな」
「おお、これは失礼致しました。それではお休みなさいませ、殿下」
丁寧に礼をする公爵を見て、私は宛がわれた部屋へと戻る。
それなりに覚えのある廊下を通り、何度か宿泊した経験のある個室に向かえば――部屋の前ではサリーナが私の帰りを待っていた。
「お帰りなさいませレイゼルス様……ドストエル公との話はお済になられましたか?」
「ああ、なんとかな。内容としては相変わらず、と言ったところだが」
「…………」
ドストエル公爵との付き合いは長い。サリーナともかなり長い付き合いである。
優秀で、公正で、貴族たる人格の持ち主で……年老いて尚衰えぬ野心の雄。
公爵の地位で満足するような方ではないのだ。それこそ隙あらば王の地位さえ奪おうとする強い野心の持ち主。それでいて魔道国ライゼール発展の為に力を惜しまない傑物。
ドストエル公爵は、ライゼールを亡国にする気は微塵だって無いだろう。内乱を起こし悪戯に国を疲弊させる気持ちは欠片だって無いに違いない。
しかし自らが上に立とうとする気概は今も尚燃え上がっているのだ。敵には出来ず、味方にするのも恐ろしい人物。それがゴール・ヴォン・ドストエル公爵。
「まあ、オーガについては公爵に任せておけば問題あるまい。彼ならばオーガが例え百匹単位の群れで現れたとしても解決してみせる筈だ。この街の安全は保証される」
「はい……ですが」
「ああ。それはつまり――公爵に新たな功績を与えてしまうという事。少し厳しいが……仕方あるまい。民草の安全には変えられん」
野心家の彼に新しい功績を与える口実になってしまう。これはこれで頭が痛い話だ。
しかも公爵の事だ。今期の召喚儀式にもまだ疑念は抱いているだろう。召喚された爆弾が爆発して儀式場が破壊――それだけで済んだと思う訳が無い。
「しばらく休めなくなりそうだ。明日からも頼むぞサリーナ」
「はい。お任せくださいレイゼルス様」
恭しく綺麗な侍女の一礼を瞳に映し、私は部屋に入った。
清潔に整えられた来賓用の客室。何気なく置かれてある調度品も一級もので、細かなところまで公爵の性格を感じる。僅かな隙すら見せない海千山千の真の貴族。
部屋の外には護衛が着いている。窓の外、外からの侵入にも抜かりは無いだろう。それでいて盗聴や監視などの無粋な真似もするまい。万が一露見したとき、王族相手では本当に命取りになる。
何の気兼ねなく休める空間――その事実が逆に胸を重くする。
「……時間は幾許も無い。父上も兄上もライオットも動いている……私に救えるのか?」
名も知らぬ異界の少女。
今日に至るまで召喚された全てのモノは地球産の品だった。それが一体どういう事実なのか私には知る良しも無いが……だが今回の少女に限り別世界の住民だろう。
まず間違いない。私の知る限り儀式場の結界を素手で破壊するような力、地球の人間には無かった筈。あちらの世界において魔法などと言うものはフィクションの産物で、超能力も眉唾の存在だった筈。故に、別の異世界に違いない。
無論、生前の記憶が地球の全てだと豪語するつもりはない。物事には隠された事実が存在する……それは今世、この王族の暮らしで嫌と言うほど思い知らされた。民に与えられる情報は、実際には物事の半分にも満たしていない。利益、損害、様々な思惑が絡み……情報と言うものは規制される。
ならば異界の少女の力も実際には地球に在った事なのか――私はそれを知らなかっただけなのか。
「……まずは、明日だな。この街で私に出来る事は、無い」
異界の少女の素性はここで考えていても解らない。その居場所も。少なくともこの街に居る事はないだろう。交易の盛んな、盛ん過ぎる此処は、安易に入る事が出来ない。この世界に存在しない『黒髪の人間』などが門の前に立っただけで大騒ぎだろう。
最悪、既にモンスターに殺されている可能性もある。兄上も父上もその可能性は疑っていないが果たしてどうなのか。他世界の環境と、このフェルサリナ大陸の環境の違いを皆理解していない。違う世界なのだから当然だ。それを理解しているのは、転生した私くらいのものだろう。
もしも異界の少女がモンスターなど居ない世界で過ごしていたのならば――果たしてどれだけの事が出来るのか。破壊する力だけで何が出来るのか。
考えるが答えは解らない。窓の外の夜闇と同じく……黒く塗り潰されていた。