風のあいだに
「おーい慶次ぃどこに行ったんだぁ」
順平達が探しまわっていた。
真下が武道場に慶次が居るところを見つけた。
「あれ慶次だよな?」
「そうだな、こんなとこで何してんだあいつ」
「あっそうか三年を潰す為に武器の調達ってことか・・・」
「慶・・・」
他に誰か居ることに気づく・・・
「ちょっと様子みるか・・・」
一人だけ冷静な順平が言った
「あれは・・・廊下に居た子じゃねーかっ」
「いつの間に慶次のやろう抜けがけか?」
興奮状態な真下と高宮
「押すな・・・」
高宮がドアノブに手をかけてしまい三人武道場に倒れこんでしまった・・・・
「きゃっ・・何?」
「おぉい!!オメーらいつから居たんだぁ」
邪魔された事にはらをたてる慶次
「たまたま慶次を探してたら・・・高宮が・・・」
真下がモジモジ言い訳を説明し始めた
「俺じゃねーだろ・・・」
「そんな事はどっちでもいい・・・慶次・・時間だぜ・・」
クールに順平が言った。
「あっ?そうだったな・・・じゃあ行くか」
さっきまで、にやけていた慶次の顔が嘘のように変わった・・・
「それでは久美さん・・・」
「じゃあね・・・上杉くん」
また慶次の顔がにやける・・・・
慶次達は三年の待つ屋上に向かった。
「おい慶次ぃ昼休み後十分しかねぇーぞ」
「順平・・・1分で終わりにしてやらぁ」
「おい・・・待ってくれよ昼飯が出ちまうよ・・」
真下は慶次達に置いていかれる・・
一方屋上では・・・・
ガチャ・・・
「ん・・・?」
「ノブちゃん先客が居るぞ・・・」
「奴らの仲間かな?」
「違うみてーだな」
「・・・・・」
「しかし・・・もう午後の授業になっちまうじゃねーか」
「まだ来ないのかアイツラ・・・・」
「俺らを馬鹿にしてんのか・・・」
「ヒロシあそこに大の字で寝てる奴、邪魔クセーな」
「オイ・・・テメーこんな所で寝てんじゃねーぞぉ」
「zzzzz・・・・・・」
ドカン・・・蹴り飛ばした・・・・
「イテっ・・・誰?蹴った奴」
「テメーも一年坊主か?」
「だから?蹴った奴はお前か?」
「そう・・・だ」
ドカン・・・・
一発で倒した。
「ヒロシクン・・・」
「お前らやっちまえぇ・・・」
「ちっ・・メンドクセー奴らだな・・・」
ビシ・・バシ・・・ボフ・・・
「こっ・・ぉいつ・・・つ・・えぇ・・」
ガチャ・・・
屋上の扉を開けると眩しい光が差し込んだ・・・
春の風に髪をなびかせた男が立っていった・・・
「ん?」
「あれ?俺らの相手がやられてる・・・・」
「アイツが一人でやったんかな?」
「アイツ結構イケメンだな」
慶次が向かって行った。
「オイ・・お前誰だ?」
「メンドクセー奴がまた増えた・・・」
「どうやら同じ一年らしいなぁ名前は?」
「風間・・・蓮・・・」
「風間??どっかで聞いたような??まぁいいか・・・俺は上杉慶次だ」
「何?北京原人ね?」
「誰が北京ダックだ!テメーぶっ殺す」
「オメーの相手してるほど暇じゃねーから・・・」
謎の1年風間 蓮・・・・は行ってしまった・・・・
「くそぉー風間とか言う奴いつか潰してやる」
「でもアイツ6人一人でやってもかすり傷一つもなかったよな」
「慶次の10倍はイケメンだったな・・・・」
ガッハッハ・・・
「何オメーら笑ってんだぁ・・・・」
ボコボコボコ・・・・・
謎の1年風間 蓮・・・狂犬 上杉 慶次これからこの二人が因縁のライバルとなる事を
誰も予測などできないであろう。