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四天王登場

キーンコーンカーンコーン・・・・二時間目の終わりのチャイムがなる頃


校門からガラの悪い学生たちが堂々と遅刻をしてやってきた・・・


どうやら一年らしい・・・


「おい 慶次・・・テニス部の子かわいいよな??」

小太りな一人が言った。

真下隆文  1年

趣味はナンパ・・・いつも女の子に逃げられてしまうが・・・こりない



「ん・・・?いつ観たんだ???」

ちょっと老け顔の一人が言った。

高宮陽平  1年

趣味はギャンブル・・・


「お前らそんなことより、昼飯代返せよな」

三人の中ではまともな不良

土方順平  1年



「とりあえず腹減ったな・・・順平・・・・百円かしてくれ・・・」

茶髪の男純日本人ではあるが地毛が染めてるぐらい・・茶髪でよく不良に絡まれる

上杉 慶次 1年 

趣味:喧嘩


「やだよ、慶次には3万も漬けがあるんだぜ」


「ちぇっケチ・・・」




「おいお前ら一年!!」

「今何時だと思ってんだ?」


教師が四人を見つけて呼びつける。


「なんすか?」

教師が慶次の頭を覗き込む


「ん・・・?何だその髪は?」


ガッハハハ・・・

三人が笑った


「こいつ地毛なんすよ」

「こいつの幼稚園の頃の写真みせよっか?ほれほれ」

教師の顔の前に写真をチラつかせた・・・


「なんでお前が持ってんだ」

ドカン・・・

「イッテぇ・・」


「もういい・・・早く教室いけ」

呆れ口調で教師が言った。


ちょうど二時間の休み時間・・・


慶次達が廊下を歩くと殿様が通るかのように生徒達が避ける・・・

「みんな俺らを怖がってるな?」

真下が調子に乗っている

「そりゃそうだろ?」

「俺達三中の四天王て言われてたぐらいだからな」


「馬鹿だな別に喧嘩売られたから買っただけで慶次の頭のおかげで普通の人の百倍絡まれてるぜ」

「見かけ以上に慶次は喧嘩つえーからな」

「お前らが弱すぎなんだよ」


「じゃあ高校でもひと暴れするか・・・」

「こっちから行かなくても来たな・・・・・」


慶次達の先から三年が5人くらいやってきた・・・

「上杉ってやつは何処だ?」


「あん?」


「なんだ一年のくせに生意気だなぁ」


「どこが?どのへんが?」


「昼休み屋上に来いや」


「上等だコノやろうお前らこそ逃げるなよ」


「せいぜい昼飯を味わってたべてからこい」

ガッハッハ・・・・


三年は去って言った・・・



「あのぉ・・・・」

「今度は何だ?」

慶次はキレ口調で振り向くと一人の女の子が居た・・・


慶次の頬が赤く染まる・・・


「は・・・はい・・なんでしょうか?」

怖がられて女の子に話かけられた事がない慶次にとってひと時の幸せだった。

「慶次が女の子に話かけられてる・・・」

「雪が降る・・・」

「富士山が噴火するぞ・・・」


「腕の筋肉とか凄いし何か部活とかやってたの?」

「いやまぁ・・・喧・・・喧」

「けん?あぁ剣道でしょ?」

「私も中学のときは剣道部だったんだぁ」

「そうなんすか・・」

「風間君も剣道部かぁ」

頬を赤くした。

「風間くん??」

「あっごめんなさい私の名前は後藤久美」

「名前は?」

「上杉 慶次・・・」

「上杉謙信と前田慶次がくっついたみたいで強そうだね」

「いえまあまあ」

「上杉君よろしくね」

「久美さんこちらこそ」


まじめそうに振る舞う慶次だが・・・



「久美よくあんな怖そうな人と話せるね」

「えっ誰が?」

「上杉クンって言ったら三中の不良で有名だったんだから」

「えっ、でもそんな風には感じなかったけどな・・・」


かわいい・・・しかもなんて良い子なんだ・・・

こんな俺に・・・優しい言葉をかけてくれるなんて・・・・

久美さん・・・俺・・・久美さん為なら何でも出来る・・・


単純王な慶次であった・・・・


一方久美は・・・


風間君・・・剣道も強くてカッコよくて・・・

遠くでしか見たことないけど・・・

今年はお兄ちゃんと一緒の学校だなんて・・・・

それだけで興奮しちゃうぅ・・・


「おい慶次、昼休みの事忘れてるだろ?」

「なんだっけ?」

「三年のやつらの事だよ」

「そんなことあったかな?拙者は武士でござる」

「もうその気になってやがるな」

「よっ単純王」

「よょ日本一」

真下と高宮の冷やかしがはじまった。



そんなこんなで昼休みの時間になった・・・


慶次が自動販売機でジュースを買っている時だった・・・

久美が武道場に入っていくのを目撃していた・・・

ここぞとばかりに慶次は久美の後を追った。


偶然を装いおって久美に話かけた・・・

「あっ・・うぅん・・偶然ですね久美さん」

「あっ上杉くん」

「こんなところで何を?」

「通ったから覗いてみたの・・」

「あっそうだっ上杉君、片手突きって知ってる?」

「片手突き?」

「そう・・高校から突きを使うことが出来るんだけど・・・」

「左手の力がないと打てないの・・・・」

「突きって咽の部分の的が狭いから・・・もし相手に交わされたら自分がすきだらけになっておしまいなの・・」

「だけど・・試合で片手突きを決めると会場がどよめくの・・・」


俺・・・剣道のことは知らないけどなんか凄いんだな・・・なんとか突きってやつは・・・

よし・・これができれば・・・久美さんに・・・・

「上杉君は剣道どれくらいやってるの?」

ズキンっ

終わりだ・・・


「えっ?剣道はやったことなの?私の勘違い・・・」


久美は寂しそうにしていると・・・



「俺できるよ・・天才だから」

素人が出しゃばって言ってしまった。

「だって経験者だって難しいのに」


「大丈夫ですよ、久美さん」


「ホンとに?じゃあ相手が居ないからこれに打ってみて」



面打ち用の練習マシーンを出してきた。


「いいよぉ」

「いきますよぉ・・・久美さん」


「中段に構えた姿勢から左手一本で相手の咽下をつくの・・・」


「おらぁー」


ドカン・・・


胸にはずれてしまったが重いマシーンを武道場の外まで突き飛ばしてしまった・・・


外れたけど・・・なんか凄い・・・


「凄いよ凄いよ・・・初心者なのに踏み込みとか出来てるし・・・」

「絶対剣道やるべきだよぉ・・・」

飛んで喜ぶ久美に・・・


「そおっすか??」

照れている慶次であった・・・




































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