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3話

  少し肌寒い風が流れてくる。ふと目が覚め、おきて時間を確認すると朝の7時だった。思ったより寝ていたようだ。朝の割には薄暗い。森の中だからか。


 テントを出るとテオとリアが魚を焼いたりなど朝ごはんを作っていてくれてた。なんなら食べれる自然の薬草や野菜でサラダを作っていてくれていた。ちゃんと川で洗っていて、すごく新鮮で美味しそうだ。


「テオ、リアおはよう」


「リリーか、おはよう」


「リリーさん、おはようございます」


 それぞれ挨拶をして座る。そういえばフレイが見当たらない。まだ寝ているのか。意外と朝に弱いのか。それならば起こしてこよう。


「フレイを起こしてくるわ」


「あぁ、頼む」


 フレイが寝ているテントへ行く。テントの幕を開ける前に起きているか確認したが起きてこなかった。仕方ないのでテントの中へ入る。中へはいるとすごい寝相で寝ているフレイがいた。この体勢絶対辛い。とりあえず声をかけてみよう。


「フレイ、フレイ起きて」


「んん……このパンケーキおいしいいぃ」


 どういう寝言なのだろうか。とりあえず頑張って起こすしかない。


「フレイ、朝ごはん出来たわ。起きてちょうだい」


「あさごはん、?」


 朝ごはん、という単語を出すとムクリと起き上がった。食べ物にすごい執着心があるみたいだ。寝ぼけなまこを擦りながらリリーとフレイはテオたちの所へ向かった。


「フレイ、やっと起きたのか。おはよう」


「フレイ、おはようございます」


 それぞれ挨拶を交わして座る。皆でお祈りを済ませ、食事に手をつける。テオは王子なのに何処で焼くなどの調理方法を学んだのだろうか。それはどうあれ、かなり美味しかった。


 皆食事を済ませて、旅立つ準備をした。向かう場所はロザット村。魔物の住処になっている。話によると、魔物を全て排除し、また村人達が住めるようにして欲しいとの事。リリー達が、やるしかない。皆の準備が出来た所で森を歩き始めた。



 ✿.•¨•.¸¸.•¨•.¸¸❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿



 森を只管歩き始めると、道が開けてきた。もう少し歩くと、明らかに人が住むには苦労しそうな村が見えてきた。ロゼット村だ。見たところ廃村にはなっているが、魔物は見当たらない。本当にいるのだろうか。


「ここがロゼット村か。リア、危険察知のスキルを、フレイは防御、攻撃付与を今のうちに、リリーはいつでも攻撃準備をしていてくれ」


「「「了解」」」


 テオの指示の元にそれぞれ攻撃態勢を作る。今のところ見当たらんが、すぐそこに潜んでいるかもしれない。リリーは一応すぐに魔法を発動できるようにしといた。


「入口の左脇、人らしきものが。右には犬みたいな魔物が潜んでいます」リアがそっと口を開く。左脇に隠れている、ということは明らかに味方では無さそうだ。慎重に警戒しながら入口まで行くと、左の方から人物が出てきた。


「おっと、この先は行かせないぜ」


 ゲヘッと汚い笑いをする。魔族だ。目の白目の部分が黒くなっており、耳はとんがっていて、ドス黒い角が生えている。羽は大きく黒い。


「この村を返して。あなたのいるべき場所じゃない」


 リリーが緊張しながら言う。リリーの言葉を聞くと魔族はゲヘッと笑う。テオが無言で剣を出す。それを見たリアは弓を構え、フレイは後ろへ下がる。リリーは無詠唱で魔法を出す。火の魔法だ。テオがリリーが魔法を出したのを確認して切りかかる。リアは後方で弓をうつ。


「おっと、危ないじゃないか」


 ゲヘッと笑いながら魔族は1歩後ろへさがる。その瞬間、犬の魔物がリリーたちにくらいつこうとしてきた。


「アグアール!」


 リリーが水の魔法を出す。すると、犬の魔物はリリーの魔法の威力によってワンパンで消滅してしまった。一同驚愕するが、そんな暇は無い。今はここにいる魔族を倒さなければいけない。


「テオ、剣術強化!!」


 リリーが強化スキルを使ってテオの剣に強化をする。それを見たテオは一気に走り出す。跳躍して魔族へ向かって切りかかる。


「な、ばかな……」


 魔族が消滅した。いや、流石に呆気なさ過ぎないか。これもリリーのスキルのおかげか。だとしたら本当に最強クラスだ。だがこの先、強い相手が出た時こんな簡単に終わるとは限らない。ここまで簡単にいくほうがおかしいのだ。


 兎に角、この村は取り返せた。一応他にも魔物や魔族はいないか確認し、いたらどんどん戦い消滅させた。村の破損はテオの建築スキルで何とかなった。流石に建築Sもちだ。


 リリーは王国へ、伝達スキルを使い村の奪還、住めるようになったことを報告した。暫くしたら派遣が来て、一応確認をし村人を迎えに行った。


 リリー達は次の目的へ向かうことにした。次の目的地はアルノア城。貴族が住んでいるという城だが、そこへ魔物と魔族が奇襲をかけに行き、そこに住んでる人達が囚われたそうだ。一刻も早く行かなければいけない。だが、アルノア城は急いでも3日はかかる。仕方ないので人々の無事を願いながら足早に行くしかないのであった。

こんばんは星月夕日です。今回の3話は少し面白くないかなって自分でも思います。何故なら対戦シーンが呆気なく終わるから。でも何故こんなにあっけなく終わったかは意味があるのです。ここで言えばネタバレになるので抑えと気まずが、1つの理由はリリーのスキルが如何に最強か知りえたかったから。最強スキル持ちなのに苦戦をしていたら逆にそのスキルは何処へとなりますよね。

ですが、やはり苦戦シーンもみたい。(作者希望)

正直ある程度の完結、ストーリーは決めていますが、中の詳しい展開はまだ作者にも分からないので、この先どうなっていくか乞うご期待下さい。

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