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14話

サボりましたごめんなさいm(._.)m

 リリーとテオはリア達と合流した。リア達はリア達で地下にいる人々を助けているようだ。リリーとテオも2人に協力して他にも地下にいる人たちを助けた。やがて全員脱出させ、ひと段落する。村の代表らしき人がリリーの前へと向かってきた。


「勇者御一行様ですか? この度わたくし達の村を救ってくださり、誠にありがとうございます。今回は宴をしますので良かったら皆様も泊まってください」


 リリー達は暫く顔を見合わせる。そしてニコリと笑い快く返事した。宴と言っても村の宴とは、どういうものだろうか。貴族のパーティと変わらないものだろうか。リリー達は1度今夜泊まる部屋に通される。宴の時間までここで暫く待って欲しいとの事だ。


 リリーは布団の上に寝転がる。目を閉じて今までのことを考えていた。冒険に出てから色々の出来事があり、色んな魔物を倒した。しかし魔王にはまだまだ辿り着けない。魔王は今まで倒したどんな魔物よりも遥かに強いということを考えたら身震いする。魔王に対立するまでは強くならなくては行けない。いくら最強スキルを持っているかといえども鍛錬を怠ってはならない。色々なことを考えていたら気がついたら眠ってしまった。村人の1人が起こしに来てくれ、ハッと目を覚ます。


 リリーはテオ達と合流して村人に案内してもらう。村の中央まで来ただろうか。宴の席がある。辺りは豪華な食事、酒、そして郷土料理があり村人達が快く迎えてくれた。皆は席に着き、宴を楽しんだ。色んな話をしてくれたり、今までのこと村が魔物に棲みつかされてからのこと。沢山話した。宴は深夜まで続いた。皆で飲みあげ、勝負したり遊んだり踊ったりした。テオとリリーは貴族の嗜みの1部である舞踊を振舞った。テオの方は剣舞、リリーはそれに合わせて扇を使った舞踊を踊った。フレイはその姿を見てエルフの秘密の粉を使いそれを振るい、キラキラと空中にまわせた。リリーとテオの舞踊がとても映える。リアも笑いながら得意な笛を吹く。


 皆が笑顔になる。笑っていて楽しんでる。リリーもテオもフレイもリアも嬉しくなった。楽しい。貴族と平民身分は違えどもここにいる皆は同じ気持ちだった。


 気が付くと夜が明け、皆眠ってしまった。色々なことがあり疲れも溜まりに溜まっていた。今日だけはとても平和な日だった。


 目が覚めたのは昼過ぎだった。少し寝坊したようだ。リリー達は旅支度をする。次に魔物の被害にあってる人たちのためにも戦わなければならない。


 リリー達は少し早いが村長にお礼を言い、出発をした。正直酒は少し残っているが、このくらいなんともない。次に向かう場所は少し北側にある森の中だ。そこら辺は魔物が沢山いるらしい。



 リリー達は再び歩き出した。村人達は最後まで見送ってくれた。リリー達の姿が見えなくなるまでずっと声をかけ、手を振ってくれた。


 リリーはその姿を見て余計に頑張ろうと思った。人の為、自分の為に、世界のため頑張ろうと思った。自分が何のために色々なスキルを授かり、どうして旅に出ているのか考えてみた。


 きっと魔王討伐以外にもなにかある気がする。自分には仲間がいる。力を合わせればきっと思っている以上の力が出るだろう。

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