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亡国の元勇者  作者: 北上
7/7

現農家、元勇者〜True End のその後〜

「よっこら、せいと!」


今日も畑仕事に精を出す。あれから1年が過ぎた。今は問題なく生活を送ることができるようになった。


仲間達はどうしたかというと、モニカは前々から行っていた、自前の修道院兼孤児院を開設。聖の恩恵を惜しみなく活用し、人々の心の拠り所になっている。


ガスターは自分には力しかないからと、新設された騎士団の指導員を務めている。曰く「後身を育てるって楽しいんだな!」とのこと。


ケントはその知識を活かして国の研究所を率いている。先日、ついにかつてこの国を滅ぼした呪いを解析し、呪いを根底から消し去った。ちなみにいつからくっついていたのか知らないが、ケントはモニカに婿入りした。夫婦仲もよく、めでたく第一子を授かった。俺もその子を見たが、2人によく似ていた。研究所の職員は毎日のようにケントの惚気話を聞かされて胃もたれ気味だとか。強く生きてくれ。


そしてエリだが--


「カイト!ご飯だよ〜!」


「は〜い!今行くよ!」


今、俺の家族となって家を切り盛りしてくれている。どうやらエリは冒険をしていくうちに俺に好意を持ったらしく、あの後告白された。俺もエリのことは好きだったので二つ返事で了承し、めでたく結婚。以来、農業を始めた俺を支えてくれている。


「カイト、あたし、授かったみたい」


「本当?だったら生まれるまでは夜はお預けか」


「もう、カイトってば!」


「はは、悪い悪い。良かった、エリが嫁さんで」


「ふぇっ、どうしたの急に」


「いや、ふと思ってさ」


「そんなの、あ、あたしだって、カイトのお嫁さんになれて良かったよ?」




ちなみに俺はその後、農業をやっている間に恩恵「農」を授かった。後天的に恩恵を授かるのは例がないため謎が多いが、この恩恵によって俺はいい種を選別できるようになったし、栄養満点な作物を育てることができるようになった。


〜完〜

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