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新宿駅

もっともリアルなダンジョンファンタジー開幕!


 現実世界に生まれたダンジョンやモンスターは今まで何作品もあったけど、現実世界で素直にダンジョンを攻略する作品は見なかった気がして執筆⋯

 現実世界でありながらもやることは異世界のダンジョン攻略に沿って魔法なしのリアルなダンジョン攻略を描いています。


 現実世界にダンジョンが浸透した世界で働く主人公を見守って欲しいです。

 俺たちが初めに選んだ入口は南口、ルミネ2と呼ばれショップフロアだ。新宿駅の華々しさはなくなり、怪しく光る未知の鉱物が壁にせり出しており、現代化学とファンタジーが融合したダンジョンが生まれていた。

 買い物していた客も多かったのか迷宮病に罹患し倒れている人間の数が多い。迷宮病はコールドスリープに近く、放置しておいても簡単に死なない。調査員は何度も被害者を見ているため段々と放置にも慣れていく。


「モンスターの気配なし、迷宮病罹患者と見られる被害者を発見したが人数が多い、スルーするぞ」

「「「はい」」」


 いくら人情に厚い源さんでもこの人数は救出しきれないと判断した。数時間たってもモンスターに荒らされていないところをみると今回は大型のみの可能性が高い。

 それはそれで厄介だが戦闘力の低い調査パーティには逃げる相手が少なくて助かることもある。


 大型のレベルしだいだろう。


「ショップフロアもくまなく見ておけ、見落とすなよ」


 調査員の編成を少し広げ壁付近を練り歩く。鉱物がせり出してどれほど狭くなるのか、新しく生まれた横穴と閉じられた正規ルートを確認していく。


「源さんエスカレーターに人と鉱物が詰まってて使えないですね」

「⋯この感じだと重なって奥に詰まってるな。退かして通る訳にもいくまい。昇り降りは階段だ、11.12番線にバツ書いておけ」

「はい」


 先頭を歩く源さんとマプ男が被害者の山を眺めながらつぶやく。5本ある通路が4本になってもそんなに大差ない。したはホームだから降りれば地続きだ、この1本を悲観する必要も無いだろう。

 それにこれはダンジョンだあまり知られていないが、ダンジョンは元の建造物や土地の影響をもろに受ける。火山の近くなら熱いギミックや炎のモンスターが出現しやすいように迷路のようなここなら⋯


(ん⋯あった)


 壁と床をコンコンと叩きながら歩くとダンジョンにつきひとつくらい鉱物をくり抜いたような通路が生まれてたりする。迷宮のような新宿駅なら通路を塞いでしまった代わりに新しい通路が何本か生成されていてもおかしくない。


「今回も横穴見つかりそうなんか?」


 ただ見つけた通路は頭の中に記憶しておく。鉱石は一度砕くと二度砕かれないようにより強固になる。薄いためにギリギリ壊せる通路は一度きりしか使えない。

 もしはぐれた調査員が使ってしまえば、二度目と気づかずに叩いて壊せない可能性が生まれる。もしそれが隠れなければならない一瞬なら死が確定する。

 だから俺は八木の質問にいつも通り、自然にこう言った。


「あると思ったんだがな、この辺にはないわ」

「そか、マップに書き込むから見つけたら教えてな」


 バカそうな頭のくせに手元の丁寧なマッピングが本当に不釣り合いだ。この綺麗なマップは討伐隊のためになるマップだろう。

 ただこれを報告しても給料は上がらない、なら最低限必要なことを討伐隊に渡してあとは知らぬ存ぜぬだ。

 

 もしこいつの命と俺の命を天秤にかければ俺は迷わず生き残るだろう。保険があろうと使わないに越したことはない。

 人の生き死にに関わる俺は心を塞がなければ稼いでいられなかった。

 ここまで読んで下さりありがとうございます。

 まだまだ歴が浅いので至らないところや誤字脱字は遠慮なくどしどし言ってください!

 酷評でも嬉しいですが、たまに優しい言葉があると投稿のモチベに繋がります!

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