表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常の破壊者  作者: ファミ・ローⅦ世
2nd~破壊の模倣~
PR
69/202

神奈川編Ⅰ・救出作戦開始~滑走路~

沖縄県宜野湾市普天間

普天間基地

横浜で開催されている国際会議に出席しているフロントヴィレジ副大統領の救出の命を受けた在沖アメリカ海兵隊はグアムのアンダーセン基地から飛来した輸送機に乗り込んだ。

3時間かけて東京の横田基地へ向かう。

そこから今度は一時的な現地対策本部が置かれる横須賀基地までの移動もある。

作戦としては海軍の横須賀基地から小型船で横浜の会場へ向かい、速やかに各国の要人を横須賀基地まで避難させる班と"ダッカの夜明け"の首魁、ナイムの居場所を特定し、拘束する班に分かれて行動することになっている。

機内でミーティングをしている最中、普天間基地の滑走路から輸送機が飛び立った。

――――――――――――――――――――


アメリカ軍の救出作戦の一報は政府の危機管理センターにももたらされた。

アメリカの独断専行に官僚の誰もが頭を抱えた。

さらにアメリカ軍からはナイムの居場所がそちらでもわかり次第、教えてほしいというものだった。


「奴の居場所はこちらも知りたいのに、ふざけてる!」


外務大臣の高杉は机を叩いて激怒した。


「どうにか、アメリカよりも早く居場所を特定しませんと・・・」


金四郎はこれ以上アメリカの好き勝手にやらせまいと策を考え始める。


「それでしたら適任がいます。公安調査庁の"特定班"にさせましょう」


警察庁の官僚、小寺が言い放ち、"特定班"ー正恭に委ねられる事になった。

同時に金四郎は警察庁の人間が公安調査庁を推すことに疑問を感じた。

公安調査庁と警察は基本的に折り合いは悪く、先の東京でのテロでは利害が一致していたため、協力的だったが、今回は役割が分散している傾向にあった。


「公安調査庁、こちら危機管理センター。大至急、場所を特定を急いでほしい人物がいる。画像を送るので照会されたい」


『公安調査庁の神田です。了解しました』


危機管理センターはナイムの居場所を特定するため、"ダッカの夜明け"のメンバーの画像を公安調査庁へ送った。

――――――――――――――――――――


危機管理センターから送られてきたのは"ダッカの夜明け"のメンバーの画像でそれを基に正恭は手始めに関東圏内の全ての監視カメラを見ることになった。


『鬼かよ・・・こんな数の映像を見ろってこと?』


沖縄にいる正恭にも画像は共有され、すぐに特定に取り掛かる。

だが、関東圏内の監視カメラの映像は膨大な数にのぼり、手分けするにも1人当たりでも負担が大きかった。


「・・・ふと思ったんですが、ランドマークエフエムって、エリアは関東全域ですか?・・・確か、犯行声明ってそのラジオ局からですよね?」


マコは疑問に思ったことを素直にぶつける。

その疑問に「あ!それなんですけど!」とスズハが反応する。


「ランドマークエフエムは神奈川県内だけですよ!東京や千葉では聴こえなくなりますね・・・」


「そうなんだ!私、今まで東京、今は埼玉を担当してて、ラジオは担当する店舗へ向かう途中で聴いてる感じかな・・・」


「東京だと大江戸エフエム、埼玉だとエフエム埼玉ですかね。面白い番組があるんで聴いてみてください!私が気に入ってるのは千葉のドリーミングタイムエフエムのゆなタイムが好きですね!」


「そうなんだ!・・・あ、こんなこと話してる場合じゃないね・・・」


冷静になったマコとスズハは周囲を見ると、「これで、絞り込めましたな」と神田はサムズアップをしてすぐに神奈川県内の監視カメラの映像の映像に絞り込められた。

正恭はすでに"ダッカの夜明け"のメンバーの顔を覚えていたが、問題は文章上でのみしか情報がない特徴であった。


『あの・・・俺、頭悪いんで、特徴が書かれても何が何やらわかんないんすよねぇ・・・』


正恭が覚えられるのはあくまで映像や直視で得られる視覚的な情報のみで、文章から読み解くのは難しかったのだった。


「神奈川県内の最初のテロの映像、それに犯人の姿って映ってないんですかね?」


シオが提案し、すぐに監視カメラの映像を調べ始める。

「それだ!」とシオに続いてマコやスズハも監視カメラの映像を見始めた。

すると、提案したシオがすぐに見つけ出し、正恭に送るように職員に促す。


『さんきゅー!これなら動きまでわかるからすぐに覚えられる』


正恭は短く編集されたその映像を見て、すぐに暗記する。


「私も見つけた!お願いします!」


スズハも見つけ出し、職員がそれを編集して正恭に送る。

それに続いてマコも見つけ出したり、再びシオが見つけ出すなどして最終的には10名ほどテロリストの動画のピックアップに成功した。

それらを覚えた正恭は改めて神奈川県内の監視カメラの映像を眺めていく。

すると横浜から遠く離れた愛甲郡愛川町のコンビニにそれらしい人物がいるのが引っかかった。


『愛川ちょう?ってところのコンビニにそれらしい人がいます。どうにか追跡できますか?』


「愛川"まち"ですね!近隣の所轄署や駐在所、交番から捜査員を派遣します」


神田はすぐに神奈川県庁の現地対策本部へ連絡する。

映像をずっと監視し続けながら極力、このテロリストが向かう方向を追跡する。

すぐにこのコンビニの周辺で監視カメラがある場所が特定され、その監視カメラの映像が映し出された。

そこからモニターに1つずつ映し出し、コンビニから出た後の足取りを追う体制が整った。


「さぁ・・・どこに行く?逃がさないぞ!」


神田らは画面を凝視する。

テロリストはコンビニを出て付近のパーキングの監視カメラの映像に姿を現した。


「パーキングに出ました!」


マコがそれを発見し、すぐに画面をパーキング周辺の映像に切り替わった。

パーキングを通り過ぎると今度はその付近のマンションの監視カメラの映像に映る。

マンションの監視カメラの映像には向かいの民家の角を曲がる姿が映し出された。

その先には別のコンビニがあり、そこの監視カメラを張り込む。

だが、このコンビニの監視カメラの映像には映らなかった。


「・・・神奈川県現地対策本部、こちら公安調査庁。"ダッカの夜明け"のメンバーの居場所を特定した。場所は神奈川県愛甲郡愛川町、オーソン愛川3丁目店周辺と見られる」


神田は神奈川県の現地対策本部へ連絡し、管轄となっている所轄署から刑事が向かったようだ。

そして付近にはすでに交番や駐在所から向かった警察官が捜索を行っている様である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ