表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

パートナーの作り方

かなり開いた。

すまぬ。

「あんたなんか、大っ嫌い!もう知らない!」


桜並木の下。


卒業式の帰り道。


自転車を止めて、景色に見とれる。


そんなありがちなシチュエーション。


世界で一番平和な時間で。


俺と。


彼女、紅火 咲《くれひ さき》との、


最高で最低な出会い。


「・・・初対面ですよね?」








第1章


レディー・ファーストとは紳士の嗜みである








「いやー、一回やってみたかったんだ!このシチュエーションで、

 桜並木の下、同年代の男子に告った後の捨て台詞。」


何事もなかったかのようにペラペラと喋る女の子。


「あの、もう一度聞くよ?・・・初対面だよね?」


俺は一応、もう一度聞き返す。答えが返ってはこないだろう。


「さて、改めてこんにちは。紅火 咲と言います、よろしく!」


ほらやっぱし。


「ツッコミはさせてくれないのかー・・・まいいか。昴 四色。

とりあえずよろしく。」


これが主人公の順応性である。世界一ィィィである。


「そっちからは名乗らなくてもいいよ、噂はかねがね聞いてるからね!瞬速さん!」


どうやら俺のことは一通り知っているかのような口ぶりだ。だが一応忠告はする。


「あんまでかい声で言うなよ・・一応秘密裏なんだし、それになりたてほやほやだ。」


十二候をはじめ、「気」を持つものは例外なく襲われやすい。


俺の入る学校は別だが。


「えー?いいじゃーん!大体、私が何でここに来たと思う?わざわざ情報集めして、地域区分して、

そこに出向いて気で探知して探し回って、「あーはいはいストップ」ちぇ」


長い。


「それで、何しに来たんだ?「業火」の娘さんよ。」


皮肉った調子で付け足す。


「やっぱ騙せないかー・・・いいよ。教えたげる。」


一呼吸おいて、2メートルほど後方に下がり、指をビシッとでもいいそうな勢いで突きつける。


「あんた、わたしと勝負しなさい!」


やっぱこの子おかしいわ。でも面白い。


「いいよー。いつ?」


「軽っ!?え?何?そんな軽くていいの?ここはもっと、「ナ、ナンダッテ〜〜!?」とか

言うべきじゃないの?」


喧嘩をふっかけた方が戸惑うという不思議な現象が起こった。


「勝ちゃいいんだろ?容赦はするけど。」


「容赦はしないで、全力できなさい!!手は抜いていいよ!」


同じじゃん。


「ルールは簡単。相手に参ったと言わせるか、戦闘が不可能になるまで!」


「デスマッチ!?」


シャレにならない。恐らくここら一帯が壊滅する。


まあ、手は抜かせてもらうが。


「では、レッツゴー!」


そう言って彼女は、赤い球体を取り出した。


あれは・・・結界球か!


「気」使いの特注の結界だ。強度は抜群。核爆弾5個までなら耐えられるはず。


だが、値段もそれなり。軽く十万は超える。


みたところ、彼女の服装はどれもブランド品だ。家がでかそう。


簡単に入手も出来るってわけか。


そして、結界球が地に着いた瞬間。


そこから猛スピードで赤い結界が展開していく。


だが砕けても困るので、こっそりと俺の気で補強はしておく。


「さて、いっくよ!レディー・・・」


「「ファイッ!!!」」


次バトル回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ