表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

プロロロロロロロローグ・中

不敵な笑みは、対人戦に手練れた相手の前でも崩れない。


それどころか、相手を嘲笑うかのような不思議な笑み。


「さあ来いよ、俺が相手だ。」


その言葉に反応して、すぐさま機関銃が火を噴く。


だが、その弾は全てこちらには届かない。


分断され、粉砕され、全て地に落ちる。


『遅い』


機関銃三台の先端が、切って落とされる。


たった一瞬の間に、接近し、切り落とし、元の位置に戻ったのだ。


早すぎる!目で追えないレベルだ。


と、相手も慣れたものだ。すぐさま腰から拳銃を取り出す。


だが。


彼の右足が光ったかと思った次の瞬間。


「気」の防壁が、砕け散った。


一瞬の跳躍から、構えもなしに拳で砕いてのけた。


相手の顔に、恐怖と畏怖が色彩となって現れる・・・


そう見えたのも束の間。


彼が、拳を止めた。


だが、衝撃波で4人が失神する。


「うっし・・第一ラウンドクリア。」


「昴・・といったか?強いな・・・」


「そ。十二候だからね!あったりまえだ。」


「・・ということは、二つ名(セカンドネーム)持ちか。」


「ああ!俺の二つ名は」


「【瞬速(スピード)】だ。」


「ホラ来た。第二ラウンド開始だ。」


いつの間にか、音もなく背後三メートルほどまで接近されていた。


こいつも、なかなかの手練れだ!


「噂に名高い十二候様と戦えるとは・・・光栄だな。」


「何を・・・お前ら土蜘蛛は殺し屋の集団だ、俺だって渡り合うにはまだ早い。」


「一応名乗っておこう。土蜘蛛副団長、レイ・サリンだ。」


「レイ・・・団長の息子か。昴 四色、十二候。」


両者の視線が、一瞬狭められた次の瞬間。


両者の位置が、入れ替わった。



入れ替わったというより、相手の位置に来た、というべきか。


二人は、お互いの拳を突き出した状態で静止している。




何という一瞬の間。


レイ・サリンが、膝をつく。そのまま人形のように倒れこむ。


「・・・よし。第二ラウンドは終了、と」


「あと八人か。」


「あ、おっさん?ここからは危ないから、一人で行くわ。」


「な・・・そんなことができると・・っ!?」


眼力で、黙らされた。有無を言わせない気だ。


それほど危険なのだろう。


「分かった、従おう。くれぐれも気をつけてな。」


「ああ、わかって・・伏せろ!!」


年の勘というやつか。とっさに伏せると、


向こう側のドアから鉄の雨が通り過ぎる。


奴ら、ドアごと吹っ飛ばす気だ!


『第三・・・開始!!』


ドアを跳躍からの体当たりで突き破る。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ