プロロロロロロロローグ・前
初めてです!
読んでくれた方うれすい。僕泣きます。
楽しんでってください!
ある都市の一角。
刑務所から、極悪人が脱走した。
「おい!そっちはまだか!」
「まだ情報が間に合っていないものと思われます!」
この世界は、現実とほぼ変わらない概念が鎮座する。
「早くしろ、あと何分だ!」
「15分ほどと思われます!」
重力があり、人間がいて、都市がある。
「クソッ。間に合わねぇ!俺らじゃ止めらんない!」
「どうします!?・・・あ、あ!情報届きました!」
だが、ただ一つの異なる概念が存在する。
「レイ・マクロル。ギルド「土蜘蛛」頭領。推定41歳。男性。「気」使い。そして・・・」
「そして何だ。もったいぶっても時間の無駄だ!早く言え!」
それは、「気」というものである。
「・・・元、七位です・・・!」
「特急警報を出せ!今すぐに!」
「気」とは、簡単にまとめてしまうと「その人の精神力や、想像力」のこと。
「この近辺で対応出来る「気」使いを探せ!」
「「「「「「「はい!」」」」」」
それをいろいろな方法で、生活の役に立たせる。
「副看守長!いました!半径15キロ圏内に一人!」
「誰だ!」
あるいは、自分の役に立たせたり、社会に貢献する人もいるわけで。
「昴 四色。現十二候です!」
「十二候か、まだ頼みの綱だ!今すぐに呼んでくれ!」
そして、犯罪に使う者もいるわけで。
「連絡取れました!ここから2分だそうです!」
「それでもギリギリだが、やるしかねぇ!戦闘に入るぞ!」
この世界には、数え切れないほどの「気」使いがいる。
「シャッター開けます!3、2、1、0!」
「油断するな!2分だ!2分持たせればいい!」
その中でも、特に単純な強さをランクとしてつけられる奴がいる。
「相手は13人!内3人が「気」使いだ!」
「どうします?なるべく押さえ込みますか?」
先ほどの、七位や十二候の他、四神などがある。
「いや、まずは「気」使いで牽制だ。そのあとは俺一人で行く。」
「わかりました!」
もちろんのこと、数字が小さい方が強い。
「やったか?どうだ?」
「さすがです・・・相手側、全然ひるみません!」
さて、話はまたいずれ。
「残り1分!俺が行く!援護射撃頼む!」
「「「はい!」」」
「・・・3、2、1、っ!」
扉を開け放つ。
部屋は静かなものだった。
まだここまでは到着していない。
・・・と思っていた時期が私にもありましたぁ!
誰もいないはずの部屋の一角から、鉄の雨。
この音・・・短機関銃!気配から察するに、四人。
3人が短機関銃持ちで、残り一人が「気」で覆い隠す形。
とっさに、ホルスターから拳銃を二挺取り出す。
机の影から飛び出す。飛び出しざまに二発ずつ撃つ。
一瞬前にいたところが、銃弾に焼き尽くされる。
予想通り!相手は「気」の防壁で銃弾を防ぐ。
「気」が攻撃に回ってこないのが、せめてもの救い。
私の「気」は、まだ未熟だからな。
と、益体もないことを考えていると、逃げ足が遅れた。
左腕から、鮮血と激痛。
まずい!そう確信した私は、右手の拳銃で苦し紛れに乱射。
だが、届くはずもなく、相手のマシンガンが私に向かって火を吹く。
・・・終わりだ・・・
刹那。
永遠で一瞬の時間に、救いが訪れる。
こちらに向かってくる銃弾が、ひとつ残らず真っ二つになって落ちる。
いつの間に。
その疑問は、残念ながらすぐ後で解決する。
「・・・お待たせ。十二候・昴 四色、参戦!!」
日本刀を持った少年が、隣で叫ぶ。